当サイトの料金改訂のご報告

この度、アストロラーベの鑑定料金を大きく改訂することに決まりました。

今まで、小室博史の電話・オンライン鑑定は1分160円となっておりましたが、1月20日からは、1分100円に改訂します。


そして、最短鑑定時間は、これまでは20分鑑定でしたが、30分間と改訂し、延長は10分単位とさせて頂きます。(詳細は後日、あらためて告知します)


改訂の最大の理由は、私達は、電話鑑定のデメリットである、お客様と鑑定士が共に「時間を気にしながら話してしまう」ことによる弊害をできるだけ減らしたいという思いを、サイト発足当初から抱いてきたからです。


例えば、鑑定料金が高い占い企業の場合、お客様が料金の加算を心配して、会話の途中で受話器を一方的に切ってしまう現象は、ありふれた光景です。

「もう少し時間があれば、もう少し心にゆとりが持てれば、最後に丁寧にお話しておきたかったことがあるのに・・・」という残念な場面が過去に何度もありました。


時々、お客様たちはタイムリミットを気にしたり、料金が膨らむことを気にするあまり、相談に集中することができなくなる事があります。人間らしい言葉のやり取りは抜きになってしまい、ただ効率よく、できるだけ短時間で、スピーディーに箇条書き的に知りたい、という発想になり易く、占い師もお客様も、双方とも相手の個性や人格に触れることができないまま、占い師は一先ず急いでいるように見えるお客様には、占いに出ている情報だけを結論的にお伝えし、説明も表面的な感じで終わってしまう、という事が起きてきます。


これでは、占い鑑定の理想的なあり方、つまり深い対話から生まれる理解や信頼、適切な助言、丁寧な解説は適用しづらくなります。時間的に無理だからです・・・。

これは、電話占い業界の全くもって残念な現実なのです。


現在、私は大手占い企業に所属していますが、鑑定料金は一分260円で、そのうち、私の報酬は65円です。お客様がお支払い下さった260円のうち195円は企業の人件費や土地代、広告費などの諸経費に充てられているはずです。


正直にいえば、私は個人事業のサイトのほうでは、100円でも十分に採算が取れます。そもそも65円のギャラで働いているわけで、むしろそれよりも多いわけですから。それでは、どうして今まで160円にしていたかというと、電話占い業界の一般的な相場から著しくかけ離れているように感じられると、「誤解」されてしまうリスクがあることを過去の経験によって知っているからです。


鑑定料金があまりにも安いと、「この占い師はアマチュアなのではないか?」とか、「あまり売れていない人なのでは?」という誤解を招いてしまうリスクがあるからです。その程度ならばまだしも、「怪しい宗教に勧誘されたりしないだろうか?」とか、そっちのほうに誤解されてしまう可能性もあります。


鑑定料金の相場が高額なのは、おそらく、電話占い業界と占い師たちが、”高ければ高いほど人気があってよく当たる占い師なんですよ” という暗黙のメッセージを、各店舗のHPや女性誌の広告欄で発信し続けてきた結果だと思っています。


当然、企業は「特別な先生」や「神レベルの先生」を設定することによって、効率よく利益を上げようとする思惑から、料金と能力が正比例の関係にあるかのような表現、売り込み方をしてきます。


そういう事が蔓延しているため、良心的な鑑定料金に設定することが、必ずしも良い結果を招くとは限らないという現実を見てきました。だから、これまでは、相場よりも若干安めのライン(160円)に設定していました。


でも、率直にこういう話をして行くことで、もしかしたら、占い業界のタネ明かしが進み、電話・オンライン占いが、一般的に高額なのは、スタッフを何十人も雇用し、宣伝費をつぎ込まないと競走に勝てない企業の都合に起因するものであり、個人経営の占い師であれば、その何分の一の料金であっても、ある意味、適正な設定なのだ、という認識が広まって行くかもしれない、と考えました。


皆が今の「相場」にあわせるから、「相場」が変化しないのであり、誰かが相場を無視し始めれば、時間と共に、既存の相場は、絶対的なものではないのかもしれないという感覚を持つ人が増えるかもしれません。そうなった時、おそらく大手企業の鑑定料金は変らないかもしれませんが、フリーランスの占い師たちの相場感は変ってくるかもしれません。


かつて、私が個人で運営していたサイトでは、一分100円でした。電卓で鑑定料金を計算する際に計算し易いという利点もあります。ただ、人間の心理というものは、不思議なもので、料金が相場に比べて大幅に安かったとしても、1分ごとの課金を意識すると、どうしても気持ちが焦って落ち着かない感じになってしまうものなのです。せっかく相場を度外視した価格でご提供しても、延長料金のシステムが一分単位だと、やはりどこか気持ちのゆとりは奪われるわけです。


私達は、ネットも電話占いも無かった時代の易者の訪問鑑定とか、今でもたまに見かけますが、1件何千円、あるいは、1時間いくら、といった料金設定の良さを見直そうということになり、落ち着いて会話をするためには、やはり30分は必要だよね、という話になり、延長も1分刻みで計算するよりも、10分単位のほうが、お互いに会話に集中できると考えました。


”安かろう悪かろう”と誤解されるリスクをあえて冒しますが、本質的に占い鑑定に必要な精神的なゆとりを確保することを優先したいのです。


そして占い業界全体に蔓延している、”高かろう当たるだろう!”という馬鹿げた風潮を何とか塗り替えて行きたいわけです。


別に安いわけじゃなくて、フツーなんですよ、うちは個人だから。

と、多くの占い師が言える世界になれば、占いはもっと身近で利用し易いものに変って行くと思います。


chibikuro



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2024年01月16日

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