私が泣いていたのは

悲しかったからではなく

ましてや

あなたに傷つけられたからではありません


あなたが

私の心の傷を探り当ててくださったからです

それは

人にはなかなか理解してもらえないであろう

自分でも自覚しきれない

深い深い部分にある傷

深遠で 壮大な世界に対して

無力であるという 心の傷


あなたはその傷に光を当ててくださいました

傷口を見つけ

消毒を施し

そっと包帯を巻いてくださいました

あの時 私の流した涙は

消毒の痛みと

包帯を巻いてくださったことに対しての

感謝の涙です


あなたは 心を 魂を診る名医です

「とんでもありません」とあなたは言うでしょうけれど


あなたと引き合わせてくださった 神に 感謝します



kokoronokizu



五月の詩

2024年05月03日



ajisai2024



~詩の力~


授業参観は詩の授業だった


倒置法とか擬人法とか

詩の鑑賞文の書き方とか


もはやそんなものはどうでもいいのだ


君の胸の中にある 葛藤を衝動を情熱を ただひたすらに文字にするのだ


君のその思いを表わす言葉は

この分厚い国語辞典の中にあるか

その中の単語で表しきれない時には

自分だけの言葉を作るのだ

その時が擬人法や倒置法の出番だ


たくさんのことにぶつかれ

たくさんの問いを持て

たくさんの物語を読め

たくさんの歌を歌い

たくさんの歌詞を味わえ

その中から

君の 君だけの詩が立ち上がる


詩は情熱だ

メッセージだ

この世界にのこす遺言だ


鑑賞文のなんていう悠長なものを書いている隙はない


人から人の胸へと 響き 届くもの

胸から胸へ共鳴する鼓動

行間からテレパシーで伝わる想い


それが詩の力だ




二ヶ月振りくらいになりますが、


「空が青いから白をえらんだのです」(奈良少年刑務所詩集)より、


いいなあと思った詩を紹介いたします。


その後に私の感じたことなど書いていきます。





もうしません



何度 おかんを裏切ったか わからん


「もうしません」っていうたんびに


おかんは おれを信じてくれた


それでも おれは 裏切りつづけた


そのたんびに 許してもらった


母親だから 許すのがあたりまえ


子どもだから 許されてあたりまえ


そう思ってきたけど



ちがうんやな



おかんはおれのこと ほんまに愛してくれるから


いつかはおれが 自分のまちがいに


きっと気づくはずだと信じてくれているから


辛抱強く待っていてくれるんやな



おかんは 偉大や


おれ がんばるで







いつからだろう



いつからだろう


いっしょに歩くのが恥ずかしくなったのは



いつからだろう


距離をおくようになったのは



いつからだろう


話をしなくなったのは



いつからだろう


顔を合わせなくなったのは



いつからだろう


「ただいま」と言わなくなったのは



いつだって


笑顔を向けてくれた母さんなのに








面会で妻の小言にあんどする


物言えずうなずくだけの十五分









よく笑う母が心の救いです


母の日に一度はしたい肩たたき






まず、「もうしません」について。


これを書いた子は、どんな子なのだろうと思います。


とても優しくて、素直で、感性の豊かな子のように感じます。


それなのに、どうして犯罪を犯して、

しかも何度も繰り返してしまったのだろうと思います。




今、ふと思ったのですが。


違うかもしれませんが。


もしかしたら、発達障がいを少し持っている子なのかなって。


実際、多いんだそうです。


それは、そういう子達を多く見てきた、専門里親さんと弁護士さん、

臨床心理の先生も言っていました。


衝動性が強いという事もあるかもしれませんし、

判断力に少し欠ける場合には、悪い仲間がいた場合には

流されがち、というのもあるかもしれません。


だからこそ、発達の問題のある子は「環境」が大事だといわれます。



っていう、ひとごと目線もさることながら。


自分ごととして捉えた時に。


私は子どもたちに、そんなに(犯罪レベルで)裏切られたことはないけれど、


宿題をしないとか


学校にいかないとか


返事をしないとか


無視されるとか


裏切りとも呼べないけれど、そういうようなことは


いろいろありました。


(今も継続中のものもあります)



まあまあ、辛抱強いほうなんじゃないかと、自分では思ってます。


それでも、許しがたいと思ったことは数回あります。


(結局は許してますけど)


「許すのがあたりまえ 許されてあたりまえ」ではないです。


その辺がわかるようになることが


「大人になること」なのかなあと思ったりもします。




「いつからだろう」は、息子が書いたもののように思えました。


高校生の時までは、ひよこのようにくっついてきて、


学校のことなどあれこれとしゃべる子でした。


わりと長めの?反抗期の真っ最中です。



「妻」と「母」は、


塀の中の様子や想いを、お伝えしたくて載せました。



また時々、ご紹介して参ります。







uguisu



春は、桜は


春は 好きじゃない

春は 別れの季節だから


学校ならばまだしも

近くにいた人が

思いもよらない理由で

遠くへと離れてしまう


去年の春も 今年の春も


春は 別れの季節なのだろうか


けれど 桜は好き


長くは咲かないで

ひととき空を霞のように 桜色に染めて

夢のように散っていく

その儚さも 潔さも含めて 桜が好き


桜は 別離(わかれ)を 濃い目に内包している


春が好きな理由も 好きじゃない理由も

同じなのかもしれない



今までの一年間、「12星座の詩」を書いてきましたが、

一年で一周してしまったので、

この先、どうしようかなと思っていました。


その時に、ふと思いついた、「○月の詩」。


どうなることやらわかりませんが、書いていきたいと思います!



では。中途半端ですが、今月、「三月の詩」から。







卒業



父は植木屋だった


私が小学校を卒業する時

記念植樹を頼まれて

父は ゆずり葉を植えた


謝恩会では 「ゆずり葉」という詩が読まれた


とても美しい詩だった


それは 親世代が子供世代へ贈る 愛の詩(うた)


あの時の胸の熱さは 今も覚えている



その詩の中に


「子供たちよ 私たちは何も持っていかない」


という言葉があった




父もそろそろ 見送りを考えなくてはならない齢になり


私も人生の半ばを過ぎ


今になって気づいたことがある



「私たちは 何も持っていかない」のではない


「私たちは 何も持っていけない」のだ



どんな巨万の富も


広く深く学んだ知識も


何一つ 持っていくことなどできない



それでももし


魂という入れ物の中に


何かをわずかに入れて


持っていくことができるなら


はたして何を持っていきたいか


考えながら 生きていくことが大事なのではないか



私よ


そして、今、小学校を卒業する


愛しい娘よ



桜





魚座


~うお座の詩(うた)~


大いなるもの


朝顔にあいさつをし

めだかのささやきを聴き

猫の訴えを理解する


そして時々 遠くを見るような目をして

目に見えない 大いなる何かと 交信している


宇宙の話とか

パラレルワールドの話とか

前世の話とか

前世で 君と僕とはどういう関係だったとか

一緒に散歩をしていれば

初めて来た場所なのに

「この光景、夢で見た」とか


そんな君を

ただ不思議な人だなあと思っていた


映画の主人公になりきって

台詞にはないことを話してきたり

でもそれは 確かに

主人公、そういう気持ちだったよね って

僕にも分かる


ぶっとんでいるようで

見えない何かを捉えている

大いなるものと つながっている

いつもちょっとうるんだ瞳に

僕の心は 吸い込まれてしまったんだ


いつの間にか 僕も

すっかり 君のおとぎ話の中の住人だ



久しぶりになりますが、


「空が青いから白をえらんだのです」

(奈良少年刑務所詩集)

寮 美千子 編 より


いいなあと思った詩をいくつかと


そのあたりで私が感じたことなどを書きます。






お母さん



母のやさしさ うれしかったあの日


いつも やさしい母



そんな母も もうおばあさん


ちいさなおばあさん



母のぬくもり いつまでも








バカ息子からおかんへ



恩返しなんて おれにはできひん


もらったもんが 大きすぎるから


恩返しなんて おれにはできひん


でも


悲しませることは もうせえへん


もうせえへんよ おかん










誕生日



小さいころは いつも手を引いてもらったのに


いつのまにか その手を拒み 避けてきた



「産んでくれなんて 頼んでない」


勢い余って そう言ったとき 泣き崩れた母



きょうは わたしの誕生日


それは あなたが母になった誕生日



産んでくれなんて 頼まなかった


わたしが自分で


あなたを親に選んで 生まれてきたんだよね



おかあさん 産んでくれてありがとう



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これらの詩が、犯罪を犯した子達が書いたものだというのが


信じられないような気がします。


みんな、ふつうの子ども達なんですよね・・。



そして、これらの詩を読むと、「反抗期」という言葉が浮かびます。


(我が家にもそれに該当する人たちがいますが)


そして、自分の反抗期も思い出します。


私も、母に言いました。


まさしく。


「産んでくれなんて頼んでない!」


って。


そして、母は泣きました。


私はそう言われたことは、まだないですが。


でも、ふっと、「そう思われてないだろうか」と思う瞬間も。



それでも、やっぱり


「自分で親を選んで生まれてくる」っていう話、


聞いたことがあります。


産婦人科の看護婦さんに聞きました。


胎内記憶がある子っていますよね。


(うちの娘もしゃべってくれてびっくりしました。

またその内容については、いつか記事にしたいと思います)





さらにその胎内記憶の前の、生前記憶というのか?


生まれる前の記憶がある子どもたちというのが、時々いるそうで、



その子達の語る記憶で、みんな言うのは



1、お空の上から見ている


2、神様と相談をする


3、自分でお母さんを選んでおりてくる



この3つは、共通して語られる部分なんだそうです。



虐待されたりとか、そういう場合はどうなの?と思いますが


そのお話によると、ですが、


上から見ている時には、


「あの虐待の連鎖を自分が止めよう!」とか


わかっていて、自覚して、それを使命として持って


うまれてくるんだそうです。


でも、地上に降りて、育っていくうちに、それを忘れてしまい、


やがて自分がまた繰り返してしまったりすることもあるそうです。


(私独自の説では、「選べる範囲が決まっていて、その中から選ぶのでは?」

と思っているんですけどね。)


あと、とてもお世話になった人(例えば、過去世の親とか)に


恩返しをするために、その人の近くに生まれてくるんだ、という話もあります。



ともあれ。


自分で選んだのか、


もしくは選ぶことはできなくて、


神様か宇宙の意志のようなものが決めてくれたのかは、


本当には、確認のしようもないことですけれど。



恋愛ソングで、


「宇宙の中のたった一人の君を見つけたんだ」


「運命に導かれたんだ」


「君しかいないんだ」


「君じゃなくちゃだめなんだ」


・・的な歌詞は、うなるほどありますけど。



たぶん、親子もそうだと思うんですよね。


親から見て、その子が。


子どもからみて、その親が。


この人でなくちゃだめだ、という関係性。


そこに、どんな信頼があるのか、


課題があるのか、学びがあるのか、


お互いの磨き合いや成長があるのか、


それは、その組み合わせによって、違うと思うのですが。



なにかとても、本当に貴重な何か、


その人でなくてはならない何かを、


お互いに持ち寄って、親子も逢っている。



子育ても、いろんな思いになる事はありますが、


時々でも、そんなことを思い返してみると


目の前のことだけにとらわれず、


少し高い視点や、深い視点から


子どもを(場合によっては親を)


見つめることができるかもしれません。







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革命



「え?それ、どういうこと!?」

君とつき合うようになってから

何度口にしたか分からない この台詞


普通の人が言わないことを

1日に3回くらい 君は言う


君が毎日 普通にやってることは

普通の人がやらないことで

「それってすごいことだよ?」と言うと

「そうなのかな?」って 自分でびっくりしてる


そんな僕も 君と話が合うっていいう時点で

やっぱり変わった部類らしい

「遺伝子って音楽を奏でてるらしいよ!」と

目を輝かす君

「数字には個別に色がついているらしい」と

つぶやく僕

どうやら周りの人は 付いて来られないらしい


根拠はないけど 自信はあるんだ

僕たちなら 何か 生み出せる気がするんだよ

ガレージでパソコンをいじりながら

世界一の会社を創り上げた

あの二人のようにね


きっと世界に 革命を起こせる

そんな気がしてるんだよ



~やぎ座の詩(うた)~


山羊座電話占いアストロラーベ


世界


大器晩成とは まさしく君のためにあるような言葉だ


君は自分のことを

「なんてことない人」だと言うけれど

星は告げている

そんな人ではないと


さあ、いよいよ 君の出番だ


今までに積み上げてきた

挑戦と 経験と 試行錯誤

その成果を出す時が ついに来た

君が持っている 他の人の追随を許さない何か

世界を相手に戦える何か

それが何なのかは 君はもう知っているだろう


今までの膨大な積み上げを

両手で練り上げ 祈りを込めれば

それは必ず 光を放ち始める


さあ、まさしく今だ

世界に向かって立て

空想や 虚構の世界ではなく

生の現実世界に向かって立て!


そして その手の中の光の玉を

世界に向かって全力で投げるのだ


その時 確かに世界が動き始めるのが

もうすぐ 君の目にも映るだろう


おんなのことば。

2023年11月28日

先日の、「授業参観でスタンプの話!?」を書きながら思ったことがあります。


「ただ、延々と短文でやりとりされるその「ライン」が、はたしてそのやり取りが、本当にお互いにしたいことなのか。その時間が楽しくて充実したものなのか。それとも、面倒だと思いながら、なんとなく寂しいからとか、なんとなくどっちから終わっていいか分からないから、という理由で、だらだらとつながっているなら、それはちょっと考えてみたほうがいいのではと思います。そんなことに時間を無駄に費やすほど、人生って長くないです。(私は人生の半分を過ぎてしまったので、余計にそう感じます)」


っていうあたりですね。


これって、形は変れども、昔からあったよなあって。特にあてもなくだらだらと話している、井戸端会議、あれもそうだったよなあって。


でも、昔は、最悪、暗くなれば帰らなくてはいけなかったから、終わりが一応見えていた。でも今は、暗くなろうが何時になろうが、どっちかが止める気にならない限りは終われない。その辺が昔より大変なのかもしれません。


上の「 」の記事を書きながら、思い出していた、茨木のり子さんの詩を、載せさせて頂きます。


私は時々詩を書くのですが、茨木のり子さんは私に影響を与えてくれた詩人の一人です。



「おんなのことば」


いとしい人には 沢山の仇名をつけてあげよう

小動物や ギリシャの神々 猛獣なんかになぞらえて

愛し合う夜には やさしい言葉を そっと呼びにゆこう

闇にまぎれて


子供たちには ありったけの物語を話してきかせよう

やがて どんな運命でも

ドッジボールのように 受け止められるように


満員電車の中で したたか足を踏まれたら

大いに叫ぼう あんぽんたん!

いったいぜんたい 人の足を何だと思ってるの


生きてゆく ぎりぎりの線を侵されたら

言葉を発射させるのだ

ラッセル姐御の 二挺拳銃のように

百発百中の小気味よさで


ことば ことば おんなのことば

しなやかで 匂いに満ち あやしく動くいきものなのだ

ああ しかし わたくしたちのふるさとでは

女の言葉は規格品 精彩のない冷凍もの

わびしい人口の湖だ!


道でばったり奥様に出会い 買物籠をうしろ手に

夫の噂 子供の安否 お天気のこと 税金のこと

新聞記事のきれっぱし 密をからめた他人の悪口

喋っても 喋っても さびしくなるばかり

二人の言葉のダムは なんという貧しさだろう


やがて二人はいつのまにか 二匹の鯉になってしまう

口ばかりぱくぱくあけて 意味ないことを喋り散らす

大きな緋鯉に!


そのうち二匹は眠くなる 喋りながら 喋りながら

だんだん気が遠くなっていくなんて


これは まひるの惨劇でなくてなんだろう


わたしの鰭(ひれ)は 痺(しび)れながら

ゆっくり動いて 呼子を鳴らす しぐさになる


鯉




射手座電話占い



君は ここにいるけれど

君の意識は いつもここにいない


君の心は いつも遥か高い彼方へ


日本の上空

地球全体が見えるところ

宇宙空間に行っていることもある


ほとんどの人は 君の話についていけない

それでも君は お構いなしだ

それはただ 自分が好きだから 楽しいからというだけじゃない


君の興味は 何か 社会的な問題を含んでいる

世の中を良くしたい

真実はどれだ?

そんな思いが

君を 高い高い理想世界へと 引っ張り上げていく


そのスピードは 周りもあきれるほど


寝食も忘れて 息をする間も惜しいような勢いで

のめりこんでいく


その勢いと激しさは 放たれた矢のようだ

その向かう意識は 光のように速く 鋭く

そして どこまでも高い


だから 君は ここにいるけど

ここにいる人たちには わからない話をすることがある


そんな君を どこか危なっかしいような 眩しいような気持ちで

打ち上げられていくロケットを見るような気持ちで


僕は 地上から 見守っているんだよ




sasoriza-astrolabe


見抜く


いつも見えないものを見ているあなた


人は時に

感情や 関係性や 企みを

隠すものだけれど


あなたは その向こう側まで 見抜いてしまう


あなたは1枚の地図を広げる

誰もが目が行く大通り

本当の問題は ここではないのだと言う

見えるか見えないかの薄い線で描かれている

細くて長い路地裏通り

この路地裏どおりにまつわる歴史や 人間関係

その中の駆け引きが

実はこの問題の根幹だと

あなたは見抜く

シャーロック・ホームズもお手上げの洞察力


そんな凄いあなたは

結構「0か100か」な人でもあって

そしてちょっぴり 臆病なところもあったりする


「0か100か」の選択ともなれば

それは 慎重にも 臆病にも

ならざるをえないでしょう


0なら君とはそれっきり

100なら地獄に落とされても愛し抜く


・・・さて、私たちは?




美しさ


誰にでも愛想がいいって よく言われるけど

ただの八方美人じゃないの


それは媚びてるんじゃない

私の心の広さよ

みんなが幸せになるように

いつも願っているから


だけど そんな私にも 許せないものはある

正しくないもの 美しくない人

正しくない人 美しくないこと


正しいとか 美しいという基準は

世間のルールとか規範というものさしではない


世俗のルールを守っていても 破っていても

綺麗な服を着ていても つぎはぎの服を着ていても


そういうことで 測れるものさしではない


もっと絶対的なこと

国や時代に左右されない

本質的な 正しさや美しさを

私は知っている


けれど現実は そんなに正しくもないし 美しくもないから

私の心は 理想と現実の間で 揺れ惑う


それでも止まったらだめ 止まったら澱む


人の中に己を見いだし 大切なものを学んで


颯爽と風のように駆け抜けて生きる

それが 私らしい生き方




~おとめ座の詩(うた)~


ティータイム


先輩は 職場に咲く

可憐で清楚な 花のような人でした


入社当時からずっと

お茶汲み係を任されているという先輩は

ただの「お茶汲み係」ではなく

小さなカフェのマスターのようでした


みんな一人ひとりの 好きな珈琲 紅茶 お茶の銘柄

お砂糖やミルクの量まで 全部覚えていましたね

残業で疲れた翌日には

疲れをいたわるように

いつもより少し甘めの紅茶でした

先輩の淹れてくださる 朝の一杯で

心も体も元気になりました


いつも完璧な書類を作る先輩

尊敬語や謙譲語をいつも間違う私に

見やすくて綺麗な字で

よく使う言葉の一覧表を

下さったこともありました


先輩はいつも仕事が速くて

頼まれてもイヤな顔はしないから

残業を押し付けられてしまうことも 時々ありましたね

物陰で涙を拭く先輩を見たときには

心から申し訳ないと思いました


先輩が転勤になってからは

皆で順に「お茶汲み係」をしていますが

誰も先輩のように 美味しくて元気になるお茶を

淹れることはできません


職場の朝のティータイムは

今でも皆が 先輩のことを思い出す時間です



シリーズでお伝えしています。


奈良少年刑務所に収容されていた少年達の詩です。


詩の後に、詩の授業をされた、編者の寮美千子さんのコメント、


その後に、私の感想を入れておきます。



「 空が青いから 白を選んだのです

~奈良少年刑務所詩集より~ 」



生きること


生まれるためには


自分の両親


それまでの先祖


色々な人たちの命


無ければ


自分という人間は いなかった


感謝して 一生懸命生きなければいけない


そして・・・


幸せになりたい




犯罪者なのに「幸せになりたい」とはなんだ!


と思われる方もいるでしょう。


幸せになりたい、と控えめな小さな文字で書かれていたこの詩。


ほんとうは誰もが幸せになるために生まれてきたはずです。


自分の命の大切さに気づいてこそ、


人の命を大事にできるのです。


(寮 美千子)




ここからは和香葉のコメントになります。


命を、ずっとずっと辿りきっていくと、


最終的には、原始、泥海の地球になります。


私の信じている神様は、


そこから、人間たちが仲良く助け合って


楽しく暮らすのを見たいと思って


人間を創られたといわれています。


「・・そして 幸せになりたい」と


詩は結ばれていますが、


本当は、初めから


「仲良く楽しく生きられるように」


という設計の元に、人間は生まれてきているんですよね。


けれど。


現実、なかなかそんなにうまくいくことばかりじゃない。


つまずくこともあるし、間違えることもある。


刑務所って、遠いところのように思うけれど、


例えば、車で誰かをひいてしまって、


私が、あなたが、もしかしたら明日にでも


お世話になってもおかしくないかもしれないところ。


ひょんなことから、巻き込まれて、出来心で、


友達の子が、うちの子が、


まさか、と思うかもしれないけれど、


絶対にお世話にならないともいいきれない。


私にも、刑務所あがりの知人がいます。


何でこの人が?という感じの、とってもいい人。


とてもやさしくて、おもしろくて、笑顔が可愛くて。


日本は、再犯が多い国だと聞いたことがあります。


どんな人も温かく受けいれられる国に、


自分も、そういう人に、なりたいなって思います。





シリーズでお伝えしています。


奈良少年刑務所に収容されていた少年達の詩です。


ひとつひとつの詩の後に


私の感想を入れていきます。





言葉


言葉は 人と人をつなぐ


ひと言だけで 明るくなり


ひと言だけで 暗くなる


言葉は魔法


正しく使えば


たがいに楽しいし 気持ちがいいけど


間違えば


自分も相手も傷ついて 悲しくなる


言葉はむずかしい


けれど 毎日使うもの


大切に使って


言葉ともっと なかよくなりたい




☆占い師という言葉を扱う仕事になって、


余計にそうだなと思います。


同じ事を伝えるのでも、どんな言葉を使うか、


どういう順番で話すかによっても


かなり印象が違ってきます。


若いときには、使い間違えたことも沢山ありました。


傷つけたり傷ついたりしながら、


やっと言葉を投げるのがうまくなってきました。


言霊(ことだま)、なんていう言葉もあります。


今、ふと思い出したのは、中島みゆき。


彼女の言葉は、ほとんど難しい言葉はなく、


よく使われる聞き慣れた言葉ばかり。


それでも彼女の手にかかると


その不思議な、言葉の組み合わせで


独特の世界観を生み出します。


言葉の魔術師です。


どれだけの人が、彼女の歌に救われたことでしょう。


同じ言葉を使うのでも、


そんな風に言葉が使えたら素敵だなって思います。







時計


時計を見ていると いつも思う


時間 経たないなあ と


でも 集中している時は 時間は早く経つ


逆に 集中力がないと 時間は遅く経つ


慌ててはいけない時に限って


時計を見るたびに何か


早く早くと急かされているようで あわててしまう


そんな時間も 上手く使えば


きっと 自分の味方になってくれる



☆相対性理論を発表したアインシュタインは、


要するに、この詩のようなことを言ったらしいですよ。


彼はこういう風に表現したとか。


「熱いストーブの上に手を置くと、1分が1時間に感じられる。


でも、きれいな女の子と座っていると、1時間が1分に感じられる。


それが、相対性です!」って。


天才過ぎてよく分からないけど、どうやら物理的に説明すると、


「動いているものの時間は遅れる」そうなのです。


ってことは、音速や光速に近い乗り物にずっと乗っていたら、


そういう意味だけでいえば、あまり年を取らないってことでしょうね。


浦島太郎を乗せたカメは、実は超高速で泳いでいたのか?!


そんなことはどうでもいいんですが(笑)。


つまんないなーつまんないなーと思って、


ごろごろしながらスマホを眺めてるだけで過ごす3年と、


学校に行ったり、部活をやったり、友達と騒いだり、


もしくは会社でバリバリ頑張ったり、


あちこち旅行に行ったり、あれこれ食べに行ったり、


彼氏や彼女が出来て過ごす3年とは、


同じ3年でも、全く濃さも、長さも違うように感じられるでしょう。


「そんな時間も 上手く使えば」って、


「時間を上手く使う」って、どういうことでしょう。


時短で、効率で!っていうことも、あるかもしれません。


けれど、それだけではないような気もします。


時間を大切に使う、味わって使う、


そんなニュアンスもあるのではないかと。


よくみんな、「時間つぶし」とか「ひまつぶし」とか言うけれど


ここ何年か私には、そういう感覚の時間はありません。


超忙しいと言う意味ではなくて、


隙間時間には本を読めるように、だいたいいつも持ち歩いていたり、


ない時には、道行く人を観察したり、道の花や雲を眺めたり、


それはそれで、全部大事な時間だと思って過ごしています。


けれどそれももしかしたら、


若いときに欝をやって、何も出来ない時間が続いて、


気が狂いそうなほど一日が長く感じていた


その感覚があるから、逆に、今、そう思えるのかもしれません。



ひまわり


君は 僕の憧れでした


休み時間になると

君は何をするでもないのに

不思議と君のまわりには

友達が寄ってきていた


僕には全然そういうことはなくて

実は うらやましく思っていたんだ


今なら分かる

君は 太陽のような

ひまわりのような人だった


あったかくて 明るいところに

自然と人の足は向くもの


落ち込んでいる時や 悩んでいる時でさえも

どこか君は明るくて

強い人だなあと思ったものだった


だけど ほんとは ちょっと繊細なところもあって

仲良しの僕は それも知っていた


留学中に 時々くれたエアメール

封を切らなくても

表書きの字だけで

君が元気かどうか わかったものだった


今は 住んでいるところも遠くなって

なかなか思うようには 会えなくなってしまったけれど

君は今でも 僕の「親友枠」だ


君の口癖だった「楽しんでいこう!」は

今でも僕の人生を 支えてくれてるんだよ



シリーズでお伝えしていきます。


奈良少年刑務所に収容されていた少年達の詩です。


ひとつひとつの詩の後に


私の感想を入れていきます。




言い訳にするな


あの日 あの一歩を 踏み出ださなかったことを


いまをがんばらない言い訳にするな オレ



これからは


いまを生きていく自分でありたい




☆私は、おひつじ座に星が多めに入っているせいか


割と、やっちゃう方なんです。


だから、どちらかというと、


「あの日 あの一歩を 踏み出したことを」


ということのほうが多いのですが・・。


踏み出さなかった⇒ 今を頑張れない


踏み出した⇒ 今がきつい


ということに、なりがちなのかな、方向性としては。


でも、どのみち、踏み出すことも、踏み出さなかったことも、


自分の選んだこと。


そして、いつでも、私たちに与えられているのは


「今」と「ここ」しかなくて。


その中で、今日も、「踏み出すかどうか」


「やるかやらないか」という沢山の選択肢の中を、


私たちは生きているのだと思います。




強がり


わたしは時に 強がって生きてしまう


本当は ものすごく辛くて苦しいのに・・・


本当は 周りの人たちに甘えたいのに・・・


だけど何より一番怖いのは 周りの人たちに流されて


自分自身を追い込んでしまうこと


そして悲しいのは 後戻りできなくなるということ


だから そうなる前に


自分自身の弱さを認めて生きて行きたい



☆うつになった時の自分を思い出すような詩です。


この作者がどんな思いをしたのかはわかりませんが、


「何より一番怖いのは


周りの人たちに流されて 自分自身を追い込んでしまうこと」


というこのくだり。


なんとなく、わかるような気がします。


日本人は空気を読むのが得意だから、


そして、今、時代が昔よりそれを求めている感じもするから


余計に周りの人たちに流されやすいのかもしれません。


でも、いいんです、自分軸で生きて。


結構平気なものなんです、やってみれば。


そしてこの少年は、


「悲しいのは 後戻りできなくなるということ」


と書いているけれど、


本当はどこからだって後戻りしてもいいし、


出来るんじゃないかと思います。


後戻りが出来ないなら、その道から飛び降りて、


違う道で、新たにやり直せばいい。


人生って、そういうもんじゃないかと思います。


「そうなる前に


自分自身の弱さを認めて生きて行きたい」


という部分からは、


竹の強さを思いました。


杉などの硬い木は、雪が積もると、頑張りに頑張って、


最後はポキッと折れてしまうのです。


けれど、竹は、弱そうに、ゆらゆらとしなりながら、


つもりに積もったその後には、バサーッっと雪を落として、


何も無かったように、再び立ち上がる。


「弱さを認める」ってそんなイメージですかね。


そして、誰かしら、その弱さを聞いて認めてくれる人が


世の中にはきっといるんだと思います。


きっとあなたのそばの、家族とか、友達とか、


誰かしら、聞いてくれる人、


聞かせてほしいと思っている人は、いるはずです。


でも、事情で、なかなかその人たちには話せないという事も


場合によってはあるかもしれません。


そういう時は、聞きのプロに相談してみるのも


一つの手です。


話すだけで気持ちが整理されることも多いし、


そういう手があったか!という


まさかの手を教えてくれることもあります。


その時には、相性っていうのも大事だと思います。


こういうブログとか読んで、


他の先生でもいいですが、


相性の合う方をおすすめします☆




生きる


苦しいこと


楽しいこと


悲しいこと


生きること


生きることは 活きること



☆辞書を引いてみました。


活きると生きるの違いは何ですか?


「生きる」は、命を保つ、生存する、生活するという意味で、

「活きる」は、そのものの良さが十分に引き出される、


能力が存分に発揮されるという意味だそうです。


今まで生きてきて、それなりにいろいろなことがありました。


楽しいこと、悲しいこと、生きてるっていう実感。


平均的な人よりも、少し(?)濃い目な気がします。


そうやって生きてきたことが、


この仕事を通して、皆さんの人生の上にお役に立って、


「活きる」ことに、


つながったらいいなと願っています。




昨日のブログの記事にも出しました、


新潮文庫「奈良少年刑務所詩集」寮美千子 より、


私が気に入った詩を、シリーズで何回かに分けて


ご紹介したいと思います。


これが犯罪を犯した子達の書いたものなのか・・


どうしてこの子達が犯罪を犯してしまったのだろう・・


と思わされます。


純粋に、ひとつの作品としても、とても素敵な詩です。


良かったらご覧下さい。





ぼくは 黒が好きです


男っぽくて カッコイイ色だと思います


黒は ふしぎな色です


人に見つからない色


目に見えない 闇の色です


少し さみしい色だな と思いました


だけど


夜空の黒はきれいで さみしくない色です




夢と希望と挫折


生きていくために 夢を見る


どんなに小さくても


夢は 希望を与えてくれる



ただ


覚えておかなければならないことは


夢は 大きければ大きいほど


叶わなかった時


大きな挫折をするということ



大切なのは


希望も挫折も 受けいれること


それこそが 生きる意味


それこそが ぼくのスタートライン




朝だ 仕事だ


朝だ 仕事だ 体操だ


注意一秒 ケガ一生


自分の身体は 自分で守る


暑さに負けず


風にも負けず


怒られ落ちこむ気持ちにも負けず


一生懸命頑張れば


いつの日か 働く喜びわいてきて


最後は みんなで大儲け


そんなことが できるかな


いつか 夢を叶えたい



また、時々、シリーズでご紹介しますので


楽しみにしていてくださいね☆


私が詩を書くようになったのは、


高校生の時からでした。


銀色夏生さんという人の詩集を読んで、


自分も書いてみようと思いました。


大好きな詩はいくつもありますが、


昔、大好きで、暗記して、


友達への手紙などによく書いていた詩があります。


なぜか、急に思い出したので、ご紹介します。


暗記していたのは昔のことなので、


多少間違っている部分もあるかもしれませんが


お許しくださいね。



「もうこうなったらわたしたち


どれだけ楽しく生きていけるかだと思うの


今手にしているものの中で


これから手に入れられそうなものの中で


どれだけ楽しくなれるか



そう考えると楽しくなってくる


楽しい気持ちが勇気をつくるんだもの 」



今思うと、何でだろうな~と思うくらいに、


この詩に励まされていた時代がありました。



元々私って、月がやぎ座のせいなのか?


真面目なんですよ(笑)。


けっこう、かたいんですよ。


口癖は「頑張ろう!」みたいな、中学生までの私でした。


中学からの親友で、「楽しんでいこう!」っていうのが


口癖みたいな子がいて、いいなあって憧れてました。


だから、でしょうかね。


「どれだけ楽しく生きていけるか」


っていう、この詩に惹かれたのは。


すでに今は、かなりそういう感じで生きてますけどね^^



今、久しぶりにこの詩を読んで思うのは。


「この世界観は、まだ狭いな」ってこと。


「今手にしてるものの中で


これから手に入れられそうなものの中で」


っていう。


そこがね。


人生、何があるかわからんですよ。


手に入れられそうなもの、じゃない、


予想を超えたものを手に入れちゃうこともあるんですよ。


振り返ってみると、私の人生にも


いくつかそんなものがありました。


願いもしなかったし、予想もしなかったもの。


予想どころか、想像すらしなかったもの。


そんな未来が待っていることがあります。


私が占い師になったこともそうでした。



そんなことのヒントが、


星読み(ホロスコープ)に詰まっていると


感じることがあります。


また、だんだんと、そんなお話も


伝えていければと思っています。



私の書いた詩。

2023年07月10日

毎月の12星座の詩を書かせてもらっていますが。


今日は、ちょっと別の詩を


紹介させてもらおうかな~と思います。


「詩」そのものをテーマにしたもの。


そして「自分軸」をテーマにしたもの。


良かったらご覧下さい☆





詩を書く



詩を書ける人でよかった


人間は言葉によって考える


言葉で気持ちを伝え


言葉で気持ちを整理する


言葉は全てを伝える訳ではないけれど



言葉によって


何かは伝わり


何かが変わり


何かが整理される



そしてなんとか 今日も生きていくことができる





無題



結局のところ


誰にどう思われるとかではなくて


自分が自分をどう思えるか


自分自身を大切に


自分を誇りに思えるような選択をしたかどうか


それこそが 最も大切なのではないか




決断


本当に大切なことは 誰にも相談しない


なぜならば 誰から何と言われようが

大切なものを守るために

それは 命懸けでやらなければならないことだと

知っているからだ


命懸けで守るもの

それは自分の生まれてきた意味だ

そこには誰かの意見を挟むような余地はない


優しいと言われても 穏やかと言われても

胸の中には 激烈なものを持っている


そんな僕を理解してくれる君は

魂の片割れだ


蟹座のマークは 二つの勾玉(まがたま)にも見える

何かを抱きしめている 両腕のようにも見える


勇敢に 命懸けで戦う僕が

本当は誰より繊細だと

君は知ってくれている


疲れた時は

傷ついた時は

どうか抱きしめて


君さえいれば きっと戦い切れる



~ふたご座の詩(うた)~



君が好きなもの 僕は知ってるよ


おしゃべりに メールに 手紙に 図書館に

それから自転車も 大好きでしょ きっと


頭が良くて 話し好きで いつも好奇心いっぱいで

子供みたいに キラキラした目をしてて

テレビで聞いたこと 街角で見たもの

いつもおもしろそうに 僕に話してくれる


君がいつか見せてくれた

色とりどりのペンや便箋

可愛い切手やマスキングテープ

君らしくて可愛いなあと思ったんだよ


そして実を言うと 僕は

ポニーテールを風になびかせて

颯爽と自転車で走り去る君に

一目惚れしてしまったのでした


世界中のあれこれに

いつも興味が尽きない君は

いつもいつも僕のことを

見てくれてるって訳でもないんだけど


そういう部分も含めて

君のことが大好きです


~おうし座の詩(うた)~


           体温


君の目の色と形が好き

耳と鼻の形が可愛い

君の声が好き

歌声はもっと好き

そんな風に 重箱の隅をほじくるように

様々に 私のことをほめてくれた人は

あなたが初めてでした

あなたは私の匂いを好きと言ってくれたけど

実は 私が世界で一番好きな匂いは

あなたの首筋の匂い

おいしいものを 本当においしそうに食べてるあなたを見ると

ああ 幸せだなあって 心から思う

見ること 聴くこと 味わうこと 触れること

人間が魂だけの存在ではなく

体を持っていること

感覚を持っていること

そのダイレクトな喜びを

あなたは誰よりも知っている

その喜びを 体に刻みつつ

誠実に 愚直に ひたむきに コツコツ生きる

そんなあなたと

抱きしめ合い

体温を交わす時間が

私の一番の安心感


このブログの冒頭に博史先生が、


大好きな映画をモチーフにして素敵な詩を書かれていましたが☆


実は、私も詩を書くんですよ☆


各星座の始まりあたりに、その星座の詩を書いていきます。


おひつじさんについては、遅めになってしまいましたが、


大目に見てくださいね☆


それでは、若干おはずかしながら、どうぞ~。



~おひつじ座の詩(うた)~


              きらめき


私を許してほしい 受け容れてほしい

いつまでも変わらない

無垢さを 単純さを 純粋さを

そして体の奥から突き上げる 直感と衝動を


目的だとか 成果だとか

そんな言葉で 私を縛らないでほしい


ただ私は 命いっぱいに生きるために生まれてきたの


ただ やりたいことを やりたいように

理屈や計算じゃない

生まれたての赤ん坊のような本能で

きらめくものを 瞬間に掴み取り

それを信じて 全力で走り抜く


その全力疾走ぶりに 驚く人もいるけど

私にとっては普通

それが私の「生きてる!」っていう感覚だから


バカかもしれない

間違ってるかもしれない

わがままかもしれない


だけど 誰も私を止めないで

私はただ 生きているきらめきを掴みたいだけなの


一度しかない この名前の人生で

可能性の花を

めいっぱい咲かせてみたいだけなの




いかがだったでしょうか~^^;


私が占いにはまったのは、星占いからでした。


「しいたけ.」さんという占い師さんが好きで、


本を買って何度も読み返したりしてました。


彼(しいたけ.さん)は、「人」ってものが好きなんでしょうかね。


その星座ごとへの、愛というか、


だめな部分も含めての愛おしさというか、


そういうのをとても感じたんですね。


12星座それぞれ、固有の美しさがあるということを


教えていただいたように思います。


その12星座の美しさへの憧れ、みたいなものが、


私の占いへの入り口としてありました。


そしてそれは、たぶんこれからも


自分のベースになっていくのではないかと思います。


太陽星座は、自分の生まれてきた目的を表します。


私だったら、蟹座だから、「大切な家族や仲間を守ること」。


どういう手段で守るのか、どういうスケールの仲間なのか。


そこら辺は千差万別なんだと思うんですけどね。


自分が生まれてきた目的ってなんだろう。


自分の使命ってなんだろう。


そんなことをよく考えてしまうんだ、という方。


「太陽のワーク」、おすすめです。


自分の心の中にある種、自分が世界に蒔くために持ってきた種。


その種はどんなものなのかを一緒に探すワークです。


ご興味のある方、お気軽にどうぞ☆


お待ちしています☆



ヒメパラ

2023年03月21日


蓬のように ほろ苦い僕と

姫踊子草のように 軽やかな君

二人は 野に根を張り

曇り空の下

誰に知られることもなく

肩を並べ

問いを続ける

その静かな青い火が

吹き消されないよう

風から守り

時を分かち合い

乾いた喉を潤す

君はしゃがみこんで

小さな友を集め

風にそっと ほほえむ

茂みの中に咲く ノイバラのように

澄ましていて 目立たないけれど

見上げれば 太陽と月が

天の理を告げる 星の瞬きが

僕らを包む

ここは僕らの

秘められたパラダイス


(小室博史)


astrolabe-syunbun2023-3-21


詩に添えた写真は、わたしのお気に入りの場所です。

この小さな野原は、春になると、”ヒメオドリコ草”という野草が一面に生えてきます。

ヨモギもあります、他にはアマドコロやタンポポ、そしてクローバーも。

茂みの中には、ノイバラがひっそりと、小さな白い花を咲かせます。


野草好きのわたしが良く食べるヒメオドリコ草の楽園なので、

”ヒメパラ”と呼んでいます。

「ヒメパラの語源を当てて見て下さい」と和香葉先生に尋ねたら

彼女は少し考えてから、

「秘められたパラダイスですか?」と答えました。


本当はそうではないのですが、

わたしは一瞬「それもいいなあ」と思いました。

それは、わたしの大好きな、F・バーネットの「秘密の花園」(1911)を、

連想させたからです。


ヒメパラに辿り着いたわたしたちは

そこでお弁当を食べました。

アルコール燃料でコーヒーを沸かして飲みました。

ささやかな開業祝いです。

そんな情景も詩に込めてみました。


フランシス・バーネットの「秘密の花園」を読んだことはありますか?。

インドの大地震で両親を亡くしたメアリー・レノックスと、いとこのコリン・クレイヴンは、コリンを産んだときにブランコから転落死した妻との愛の記憶を封印したクレイヴン伯爵の屋敷に隠された花園で、動物と会話をすることができる少年ディッコンと共に奇跡を起こすという物語です。


この児童文学の傑作は、色々な映画やドラマにもなりました。

私が最も好きな映画版は、アニエスカ・ホランド監督、フランシス・フォード・コッポラ製作総指揮、ケイト・メイバリー主演の、「秘密の花園(The Secret Garden)1993」です。


この映画の最後で、メアリーが蓮池の水面を撫でながら呟く台詞があります。


"The spell was broken.

My uncle learned to laugh,

and I learned to cry.

The secret garden is always open,now.

open...

...and awake and alive.

If you look the right way.

You can see that the whole world is a garden."


(呪いは解けた。

叔父様は笑うことを知り

わたしは泣くことを知った。

秘密の花園は、今やいつでも開かれている。

開かれ、

そして目覚め、

そして生きている

よく見つめれば

すべての世界が、花園なのだ。)


わたしたちの占いサイトも、

誰でも

いつでも訪れることのできる

秘密の

そして開かれた場所でありたいと思っています。


野原に根を張る草のように

同じ空気を吸い

同じ土の上に立ち

この世界のどこかに生きている

同じ人間として

素直に語り合いたい。

そんな願いを込めた詩でもあります。


2023年3月21日

太陽が牡羊座の1度に入る春分の日

小室博史と鳴海和香葉は

この小さな占いサイトを立ち上げました。


Astrolabe

それは惑星の動きを映し出す天球儀。

天を運行する惑星たちは、

壮大な宇宙と私たち一人ひとりを繋ぐ架け橋。


ホロスコープやタロットは、

自己を客観的に見つめる為の

一つのツールであり、

進むべき方向を見定める

羅針盤のようなものです。


時の歯車の中に置き忘れた

花園への鍵は

あなたに見つけられる日を待っています。

わたしたちと一緒に

それを探しに行きませんか?。