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シリーズでお伝えしています。
奈良少年刑務所に収容されていた少年達の詩です。
ひとつひとつの詩の後に
私の感想を入れていきます。
言葉
言葉は 人と人をつなぐ
ひと言だけで 明るくなり
ひと言だけで 暗くなる
言葉は魔法
正しく使えば
たがいに楽しいし 気持ちがいいけど
間違えば
自分も相手も傷ついて 悲しくなる
言葉はむずかしい
けれど 毎日使うもの
大切に使って
言葉ともっと なかよくなりたい
☆占い師という言葉を扱う仕事になって、
余計にそうだなと思います。
同じ事を伝えるのでも、どんな言葉を使うか、
どういう順番で話すかによっても
かなり印象が違ってきます。
若いときには、使い間違えたことも沢山ありました。
傷つけたり傷ついたりしながら、
やっと言葉を投げるのがうまくなってきました。
言霊(ことだま)、なんていう言葉もあります。
今、ふと思い出したのは、中島みゆき。
彼女の言葉は、ほとんど難しい言葉はなく、
よく使われる聞き慣れた言葉ばかり。
それでも彼女の手にかかると
その不思議な、言葉の組み合わせで
独特の世界観を生み出します。
言葉の魔術師です。
どれだけの人が、彼女の歌に救われたことでしょう。
同じ言葉を使うのでも、
そんな風に言葉が使えたら素敵だなって思います。
時計
時計を見ていると いつも思う
時間 経たないなあ と
でも 集中している時は 時間は早く経つ
逆に 集中力がないと 時間は遅く経つ
慌ててはいけない時に限って
時計を見るたびに何か
早く早くと急かされているようで あわててしまう
そんな時間も 上手く使えば
きっと 自分の味方になってくれる
☆相対性理論を発表したアインシュタインは、
要するに、この詩のようなことを言ったらしいですよ。
彼はこういう風に表現したとか。
「熱いストーブの上に手を置くと、1分が1時間に感じられる。
でも、きれいな女の子と座っていると、1時間が1分に感じられる。
それが、相対性です!」って。
天才過ぎてよく分からないけど、どうやら物理的に説明すると、
「動いているものの時間は遅れる」そうなのです。
ってことは、音速や光速に近い乗り物にずっと乗っていたら、
そういう意味だけでいえば、あまり年を取らないってことでしょうね。
浦島太郎を乗せたカメは、実は超高速で泳いでいたのか?!
そんなことはどうでもいいんですが(笑)。
つまんないなーつまんないなーと思って、
ごろごろしながらスマホを眺めてるだけで過ごす3年と、
学校に行ったり、部活をやったり、友達と騒いだり、
もしくは会社でバリバリ頑張ったり、
あちこち旅行に行ったり、あれこれ食べに行ったり、
彼氏や彼女が出来て過ごす3年とは、
同じ3年でも、全く濃さも、長さも違うように感じられるでしょう。
「そんな時間も 上手く使えば」って、
「時間を上手く使う」って、どういうことでしょう。
時短で、効率で!っていうことも、あるかもしれません。
けれど、それだけではないような気もします。
時間を大切に使う、味わって使う、
そんなニュアンスもあるのではないかと。
よくみんな、「時間つぶし」とか「ひまつぶし」とか言うけれど
ここ何年か私には、そういう感覚の時間はありません。
超忙しいと言う意味ではなくて、
隙間時間には本を読めるように、だいたいいつも持ち歩いていたり、
ない時には、道行く人を観察したり、道の花や雲を眺めたり、
それはそれで、全部大事な時間だと思って過ごしています。
けれどそれももしかしたら、
若いときに欝をやって、何も出来ない時間が続いて、
気が狂いそうなほど一日が長く感じていた
その感覚があるから、逆に、今、そう思えるのかもしれません。