空が青いから白をえらんだのです (奈良少年刑務所詩集より)

久しぶりになりますが、


「空が青いから白をえらんだのです」

(奈良少年刑務所詩集)

寮 美千子 編 より


いいなあと思った詩をいくつかと


そのあたりで私が感じたことなどを書きます。






お母さん



母のやさしさ うれしかったあの日


いつも やさしい母



そんな母も もうおばあさん


ちいさなおばあさん



母のぬくもり いつまでも








バカ息子からおかんへ



恩返しなんて おれにはできひん


もらったもんが 大きすぎるから


恩返しなんて おれにはできひん


でも


悲しませることは もうせえへん


もうせえへんよ おかん










誕生日



小さいころは いつも手を引いてもらったのに


いつのまにか その手を拒み 避けてきた



「産んでくれなんて 頼んでない」


勢い余って そう言ったとき 泣き崩れた母



きょうは わたしの誕生日


それは あなたが母になった誕生日



産んでくれなんて 頼まなかった


わたしが自分で


あなたを親に選んで 生まれてきたんだよね



おかあさん 産んでくれてありがとう



IMG20240209135228



これらの詩が、犯罪を犯した子達が書いたものだというのが


信じられないような気がします。


みんな、ふつうの子ども達なんですよね・・。



そして、これらの詩を読むと、「反抗期」という言葉が浮かびます。


(我が家にもそれに該当する人たちがいますが)


そして、自分の反抗期も思い出します。


私も、母に言いました。


まさしく。


「産んでくれなんて頼んでない!」


って。


そして、母は泣きました。


私はそう言われたことは、まだないですが。


でも、ふっと、「そう思われてないだろうか」と思う瞬間も。



それでも、やっぱり


「自分で親を選んで生まれてくる」っていう話、


聞いたことがあります。


産婦人科の看護婦さんに聞きました。


胎内記憶がある子っていますよね。


(うちの娘もしゃべってくれてびっくりしました。

またその内容については、いつか記事にしたいと思います)





さらにその胎内記憶の前の、生前記憶というのか?


生まれる前の記憶がある子どもたちというのが、時々いるそうで、



その子達の語る記憶で、みんな言うのは



1、お空の上から見ている


2、神様と相談をする


3、自分でお母さんを選んでおりてくる



この3つは、共通して語られる部分なんだそうです。



虐待されたりとか、そういう場合はどうなの?と思いますが


そのお話によると、ですが、


上から見ている時には、


「あの虐待の連鎖を自分が止めよう!」とか


わかっていて、自覚して、それを使命として持って


うまれてくるんだそうです。


でも、地上に降りて、育っていくうちに、それを忘れてしまい、


やがて自分がまた繰り返してしまったりすることもあるそうです。


(私独自の説では、「選べる範囲が決まっていて、その中から選ぶのでは?」

と思っているんですけどね。)


あと、とてもお世話になった人(例えば、過去世の親とか)に


恩返しをするために、その人の近くに生まれてくるんだ、という話もあります。



ともあれ。


自分で選んだのか、


もしくは選ぶことはできなくて、


神様か宇宙の意志のようなものが決めてくれたのかは、


本当には、確認のしようもないことですけれど。



恋愛ソングで、


「宇宙の中のたった一人の君を見つけたんだ」


「運命に導かれたんだ」


「君しかいないんだ」


「君じゃなくちゃだめなんだ」


・・的な歌詞は、うなるほどありますけど。



たぶん、親子もそうだと思うんですよね。


親から見て、その子が。


子どもからみて、その親が。


この人でなくちゃだめだ、という関係性。


そこに、どんな信頼があるのか、


課題があるのか、学びがあるのか、


お互いの磨き合いや成長があるのか、


それは、その組み合わせによって、違うと思うのですが。



なにかとても、本当に貴重な何か、


その人でなくてはならない何かを、


お互いに持ち寄って、親子も逢っている。



子育ても、いろんな思いになる事はありますが、


時々でも、そんなことを思い返してみると


目の前のことだけにとらわれず、


少し高い視点や、深い視点から


子どもを(場合によっては親を)


見つめることができるかもしれません。






|
関連記事
ブログ画像
夏休み俳句② (08月31日)
NO IMAGE
私の書いた詩。 (07月10日)

コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):