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私が泣いていたのは
悲しかったからではなく
ましてや
あなたに傷つけられたからではありません
あなたが
私の心の傷を探り当ててくださったからです
それは
人にはなかなか理解してもらえないであろう
自分でも自覚しきれない
深い深い部分にある傷
深遠で 壮大な世界に対して
無力であるという 心の傷
あなたはその傷に光を当ててくださいました
傷口を見つけ
消毒を施し
そっと包帯を巻いてくださいました
あの時 私の流した涙は
消毒の痛みと
包帯を巻いてくださったことに対しての
感謝の涙です
あなたは 心を 魂を診る名医です
「とんでもありません」とあなたは言うでしょうけれど
あなたと引き合わせてくださった 神に 感謝します