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シリーズでお伝えしています。
奈良少年刑務所に収容されていた少年達の詩です。
詩の後に、詩の授業をされた、編者の寮美千子さんのコメント、
その後に、私の感想を入れておきます。
「 空が青いから 白を選んだのです
~奈良少年刑務所詩集より~ 」
生きること
生まれるためには
自分の両親
それまでの先祖
色々な人たちの命
無ければ
自分という人間は いなかった
感謝して 一生懸命生きなければいけない
そして・・・
幸せになりたい
犯罪者なのに「幸せになりたい」とはなんだ!
と思われる方もいるでしょう。
幸せになりたい、と控えめな小さな文字で書かれていたこの詩。
ほんとうは誰もが幸せになるために生まれてきたはずです。
自分の命の大切さに気づいてこそ、
人の命を大事にできるのです。
(寮 美千子)
ここからは和香葉のコメントになります。
命を、ずっとずっと辿りきっていくと、
最終的には、原始、泥海の地球になります。
私の信じている神様は、
そこから、人間たちが仲良く助け合って
楽しく暮らすのを見たいと思って
人間を創られたといわれています。
「・・そして 幸せになりたい」と
詩は結ばれていますが、
本当は、初めから
「仲良く楽しく生きられるように」
という設計の元に、人間は生まれてきているんですよね。
けれど。
現実、なかなかそんなにうまくいくことばかりじゃない。
つまずくこともあるし、間違えることもある。
刑務所って、遠いところのように思うけれど、
例えば、車で誰かをひいてしまって、
私が、あなたが、もしかしたら明日にでも
お世話になってもおかしくないかもしれないところ。
ひょんなことから、巻き込まれて、出来心で、
友達の子が、うちの子が、
まさか、と思うかもしれないけれど、
絶対にお世話にならないともいいきれない。
私にも、刑務所あがりの知人がいます。
何でこの人が?という感じの、とってもいい人。
とてもやさしくて、おもしろくて、笑顔が可愛くて。
日本は、再犯が多い国だと聞いたことがあります。
どんな人も温かく受けいれられる国に、
自分も、そういう人に、なりたいなって思います。