占い依存の構造。

先日のブログにもちょっと書きましたが。


私の占いの恩師(動画ですが)、


まゆちん先生こと、かげした真由子先生。


先生が、タロット占い師になり、


そのおもしろさと、そして業界の闇に気付いたということ。


そして、それを、今、業界ごと、どうにかするべく


頑張っておられるんですけど。


そのために、先生のお言葉をお借りすると、


「白い魔法使い」を生み出すべく活動されてるんですが。


その、まゆちん先生も指摘している、


「占い依存」という大問題。


その構造について、ざっくりとですが、説明させてもらいます。




占い師と、相談者の関係って、


基本的に依存になりがちな面を、


元々はらんでいるんです。


例えば、「既婚の上司が好きなんですけど」とか、


「不倫してるんですけど、相手に離婚してもらいたいんですけど」


とか、普通は人には言わないよね、って言う話を、


いきなり占い師には語るわけですよ。


いきなり、全部脱いで裸になっちゃったりするわけですよ。


この時点で、占い師の方が圧倒的に立場が強い。


で、占い師が、未来予想を言ってくれたりしますよね。


「あなたがこのように言うと、相手はこういう反応をします。


そして、こういう風になります」とかね。


それで、それが当たったりする。


「お~、凄い!!」って、なる。


そうすると、その時はテンションがあがるんだけど、


少し経つと、別の不安が頭をもたげてくるんだそうで。


例えば、「彼とはつきあえますよ」って言われて。


実際に交際が出来て。


そしたら次は「結婚ができるでしょうか?」とか


「いつできるでしょうか?」とか


「他に好きな人はいないでしょうか?」とか。


どんどん聞きたくなっちゃうみたいです。


聞けば聞くほど不安になる、


そういうことが結構あるようなんです。


占い師側に悪意が無かったとしても、


ベースとしてそういう危険性をはらんでいる。


占い師側に悪意があった場合は、もっと大変です。


不安の強い相談者さんを、「カモ」にして、


その企業の中で、「その相談だったら○○先生がいいですよ」


とか言って、たらいまわしにするなんて話も


聞いたことがあります。



博史先生は、どっちかというとさっぱり系の占い師なんで、


依存をやめさせて来た方向です。


「あなたそれ、カモにされてますよ」とか、


もうはっきり言ってやるっていう(笑)。



私も、今までの仕事で、共依存とかの世界も垣間見てきたので、


やっぱり依存されるのはやだなあと思います。


そんなに占いって、安いものでもないですしね。


だから、まゆちん先生もそうなんですけど、


未来を観て、伝えて、


「当たった」とか「外れた」とか、一喜一憂されて


「もっと当たる占い師いないかな」ってはしごされて


気に入らない結果を伝えたらガチャって切られて・・


みたいなことって、なんか不毛だなって思うんです。



例えば、新しい彼氏ができると、


「私と彼、半年後、どうなってますか?」と


毎回聞いてくる方がいたとしますよね。


そしたら、一応その未来は観るにしても、


それより問題なのは、何で付き合い始めたばかりなのに、


違う新しい相手なのに、どうして毎回そんなに不安になるんだろう?


っていう、相談者さんの、心の中に何か抱えてないか?


という事が気になったりするわけです。


その、相談者さん自身に抱えているものが取れたり、


変化したりすることで、出会う相手の質も、


相談者さんから見える世界観も変わるっていうことがあります。



だから、占いや占い師と付き合うときに、


覚えておいてほしいポイントがあります。


まず、自分で占う時、占い師に聞くときもそうですが、


占いってものを使おうとする時に


「それを聞いて幸せになるのか?」ということは、


1回立ち止まって考えたほうがいいと思います。


いや、つらくても何でも、そこは聞いておかなくては、


向き合って答えを出さなくてはという重大なこともあるでしょう。


でも、そうではない時には、ちょっと問いの方向をまず


考えてから占ったほうがいい。


分かりやすい例を出すと、こんなことがありました。


大学生の男の子が、「彼女ができますか?」って聞いてきました。


タロットで観られるのは、基本、半年後までですからね。


半年以内にできそうもない時には、そう出ちゃいますからね。


そしたら、「残念ですが・・」というより他ないわけで・・。


なにか切実に「半年」という範囲で知りたい場合でないなら、


「素敵な彼女ができるために、今したほうがいいことは?」って


聞いてあげたらいいと思うんです。


ちゃんと何かしらの答えは出てきますからね。


その方がよっぽど占いの後でハッピーな気持ちになれるんじゃないかと。


(ちなみにその時には「女教皇」が出て、


「しっかり落ち着いて勉強しましょう」っていう、


もうみもふたもない結果でしたけど(笑)。


本人は、「確かに。」と納得してましたね。)



後は、占い師と付き合うときには、


こっちの耳障りのいいことや、


言ってほしいことを言ってくれるとかではなくて、


時には相談者のことを考えて、


ちょっときびしいことも言ってくれるような、


ただお金になるから占っているのではない、


相談者の幸せを考えてくれていると感じられる


人間的に信頼できる人に相談するといいと思います。



そして、逆説的ですけど。


占い師がこんなことを言うのは変かもしれないけど。


「なんでもかんでも占いに聞かなくても全然大丈夫」


「未来のことなんて、基本的に分からないほうが楽しいじゃん?」


「占いでそう出てても、自分はこうやりたいからやっちゃうよ!」


そんなスタンスで占いと付き合えたらいいのではと思っています。



私たちのHPの名前、


「アストロラーベ」というのは、


古代の天文学者や占星術者が用いた天体観測用の機器の名前です。


この名前には、私たち自身が


「自分軸を持つ者でありたい」という願い、


また、来てくださる相談者さんが


「自分軸を持てるようになるように」という


願いが込められています。



だから、変な話ですが、


「もう少しいい感じに、占いと距離をおきたい方」


にもおすすめです。



近々、そんなコースメニューも出していきたいと思いますので、


楽しみにお待ちいただければと思います☆





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