「正しさ」の威力

先日、夫婦間でお悩みの方の相談を受けました。


タロットを引いてみたときに、


「過去」を表すところに、「正義」の逆、のカードが出ました。


(「正義」のカードは、裁判官みたいな人が座ってるカードです)


それを見たときに思い浮かんだ言葉は。


「あなたは正しいんでしょうね。


そして、相手から、「お前はどうせ正しいんだろ?!」とか


言われてる感じでしょうか」


と言ったら、そのとおりでした。


そして、「未来」を表すカードに「ソードの3」が出ました。


(「ソードの3」というのは、ハートに3本の剣が刺さっているカードです)


まさに「傷つく」というイメージのカードです。


このカード2枚を見て、思い出した詩がありました。


大好きな詩で、友人が結婚するときにはいつも贈っていた詩です。


ご紹介しますね。



祝 婚 歌 (しゅくこんか)吉野 弘


二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい


立派過ぎないほうがいい


立派過ぎることは 長持ちしないことだと 気づいているほうがいい


完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと


うそぶいているほうがいい


二人のうち どちらかが ふざけているほうがいい


ずっこけているほうがいい


互いに非難することがあっても非難できる資格が


自分にあったかどうか あとで疑わしくなるほうがいい


正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい


正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと


気づいているほうがいい


立派でありたいとか 正しくありたいとかいう


無理な緊張には色目を使わず ゆったりゆたかに


光を浴びているほうがいい


健康で風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに


ふと胸が熱くなる そんな日があってもいい


そしてなぜ 胸が熱くなるのか


黙っていてもふたりには わかるのであってほしい



私はこの詩の中の、


「正しいことは少し控えめに言うほうがいい


正しいことは人を傷つけやすいと知っているほうがいい」


というくだりが、特に好きです。


本当にそうだなあと思います。


正しいことは、正しいというだけで


かなりの破壊力があるものだと思います。


だから、正しいことを言い過ぎると、


図星なだけに、相手が傷ついてしまったり、


逆ギレしてしまったりすることもあります。


正しい。これは劇薬です。


だから、気をつけて。


少し控えめに使った方が効果的なことも多いですよ。


夫婦に限らず、恋人、親子、職場でも。


何か日常を生きるヒントになりましたら幸いです。



新しい春のスタート、少し疲れが出て来る頃かもしれません。


こんな私ですが、ゆっくりお話されてみたい方、


よかったら気軽にご連絡くださいね。


メール鑑定も受け付けています☆



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