定型文、おそるべし!

今日は、次男(高1)の、現場実習の振り返りに行ってきました。



何度も書いてきていますが、


次男は知的障がいと、自閉傾向があります。


で、特別支援学校に通っています。(○○高等学園、ってところです)


そこは、「がっつり就労に向けて!」という感じで、


職業訓練校みたいなところです。


で、一年に一回、現場実習っていう、


企業とか、作業所とか、就労支援センターとか、


高校を出た先にある進路(現場)に行って、


実際に体験をさせて頂く、という取り組みです。



けーすけは、パソコンの作業をやりたかったので、


それができるところとして、「就労支援センター」を、


今回は選びました。



5日間の日程で、今日が最終日で、「振り返り」ということで、


親と先生も同席して、様子などを聞かせてもらう、という日でした。



現場に着くと、次男はかなり慣れた様子で。


部屋にはいる時には、


「おはようございます。○○高等学園の○○けーすけです。


今日も一日、よろしくお願いいたします。失礼致します!」


とか言って。


カッコイイ・・。


で、日課の始まりにチェックシートを書くのですが、


その紙がなかったらしく。


「紙がないんですが・・」と、次男は、担当の人に聞いていたんですが、


「今、○○さんがコピーしてくれるので待っていてください」と言われると、


「承知しました」


って。


「承知しました!?」


私の辞書には、あんまりそんな言葉はないぞ?


凄い!


なんだか、立派な社会人みたいではないか!


と、感動・・(T T)


きっと、ここの就労支援センターで、教えていただいたのですね。



彼らはね、素直なんですよ。


余計なことを考えず、教わったことをそのまま、


「録音して、出す」


という感じなんです。


だから、定型文がきちんと入ると、おお!?っとなります。



でも、定型文がなかなか使えない分野がありますよね。


そう、フリートーク。



昼休みの、「雑談の話し方」というあたりの課題について。


いろいろと、お話いただきまして。


けーすけは、なかなかフレンドリーな方なので、


結構、積極的に話しかけたり、話に入っていったり、


そして自分の好きなことをしゃべるという。


(妄想だったり空想だったりしますが(笑))


家族は慣れてますが、他の人からしたら、たしかに、


どう扱っていいのか、どう話をしていいのか・・という風に


感じられる方もいらっしゃるかもしれません。



でも、それはかなり高度な話だと思っていたので、


今まで、けーすけの「課題」として捉えたことはありませんでした。


もっともっと手前のことが「課題」としてあると感じていたので。


でも、今回、それが「課題」にあがってきた。


はるか遠くの「課題」にすら思えなかったことが


「課題」としてあがってきたことが、


けーすけの成長を強く感じさせてくれました。




それでですね。


就労支援の先生が、雑談で使える「定型」を教えてくれました。



テンプレート



あるんかい、そんなもん?!


と、びっくりしましたが(笑)。


あるんですよね。


世の中、いろんな研究をしている方がおられますので。



ちなみに、その方法とは。


話しかける時には、そのことについての疑問文で。


~例えば、みんなで電車の話をしていたら~


「電車がお好きなんですか?」


終わる時には、共感で。


「電車って、いいですよね~」


って。


たしかに~。


この展開方法は、ナチュラルで、いい感じがする。


あとは、中身ですよね。


人がしゃべり出したら、話を聞くとか。


いい感じに相槌を打つとか。


自分ばかりがしゃべりすぎないとか。


なかなか、一般の人でも難しかったりするのですが、


ひとつひとつ、積み重ねだなあと思いました。



けーすけの、思いがけないくらいの伸びを見られたこと、


そして、「学校やご家庭での積み重なりを感じます」という


コメントを頂いたこと、とても嬉しかったです。



そして、就労支援の方の、プロの見立てをいただけたこと。


雑談の仕方以外にも、


ふたつのことを同時に理解する事の難しさがあるということ。


例えば、「12時になったらあたためて食べてね」みたいな。


これが、どちらかひとつになりがちだと。


だから、それをわけて、メモをすること。


そして、メモを、台の上でなくても、手の上で書けるとよいこと。


タイピングのスピードが上がるとよいこと。


同じ作業のくり返しで飽きそうなら、


介護助手の仕事もいいですよ、とか。


(利用者さんとの対人はほぼなくて、シーツをたたんだり、

手すりを拭いたりとかの、作業をするようです)



これを御覧になってくださっている方の中に、


同じような状況の方がいれば、なんですが。



現場実習では、つい、企業で働かせてもらう、という最終形態に


目が行きがちですが、一年生(二年生?)の時に、


就労支援にお世話になると、そこにいるのは


「発達」とか「就労」のプロの方なので、


本当に細かく、その子の「伸びしろ」とか「課題」を


見つけてくださるので、なかなかおすすめだなと思いました。


その事業所にもよるかもしれませんが・・。



そんなわけで、日記みたいになりましたが、


なにかしら参考になれば幸いです^^☆





コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):