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『空気を積極的に読もう』
これが世間一般に流布された考え方なのでしょうね。
『空気をうまく操っていこう!』
これが先日、和香葉先生が提案した発想です。
そこには会話の流れという意味合いもありました。
そして、私が日々実践しているのは『空気鑑賞』です。
そもそも、空気って見えないものですよね?。
見えないものを読めということは、”表示されていない暗黙の何かを分かれよ” ってことだと思うんです。
ふと、「誰メリット?」「誰から指示?」って思うわけですよ。
”みんなのメリット”というのが、ありがちな答えなのかもしれません。
あるいは”立場のある人達のメリット”ということなのかもしれません。
”みんな”とか、”立場のある人”とか、わたし結構どうでもいい派なんですよ。
そういうと、”全体の利害や秩序、権威者の意志を尊重できない人間は、周囲から煙たがられると思うけど、それってデメリットだと思わない?” とかいわれそうですね。
確かに、属する社会や周囲からの評判、立場ある人に評価されることをメリットと捉え、それを追い求める人々にとっては、そうなのかもしれません。
わたしは、その感覚が基本無いんです。
だって、属する集団や権威からの評価・評判、そういうものにメリットを感じる人々というのは、自分の意見を元々あまり持っていないか、持っていたとしても、多数派や強い者が現れると、丸めてゴミ箱へ捨ててしまったりする程度のものでしかないわけで。彼らは常に周囲の動向に流されながら、いわしの大群のような行動原理で動いているわけで、「いわしの一生」を満たすためのものでしかないと思うんですよ。
別にいいと思うんです。
”空気を読む”ということを「集団原理に従順であろうとすること」と言い換えるならば、それも、その人が選んでいる生き方であり、その人の人生ですから。
色々な人がいますよ、そりゃ。
いわしの大群もあれば、一匹狼のエイ、能天気なマンボウ、臆病なヤドカリなど。
イチ推し(していいのかどうなのか分からないけれど)の空気との向き合い方は、『空気を鑑賞する』です。
映画鑑賞や、美術品を鑑賞するような感覚で、空気を両手にとって、色々な角度から眺めてみる。
ああ、今はこういう空気が流れてるんだあ、ふ~ん。
あれ?、さっきまで白い空気流行っていたのに、今は黒い空気なんだあ。
青い空気に染まっていないと、叩かれちゃう時代なのね。
誰得なんだろう。
あれ、赤い空気どこいった?
あー居た、つぶされてる!(笑)。
という感じで。
みんなが作っている空気という名の作品を、感心しながら素通りしていく。
日々日々作られ、そして消えて行く『空気』。
それでこそ『空気』
そんな空気の森の中を、風を切って歩いていく。
そんな感じですかね。