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先日から、気功についての記事を投稿しています。十代中頃からヨーガを独学で実践し、高藤聡一郎氏の気功関連の書物を参考に、気を練ったり、呼吸法を頑張ってみたりしていました。ヨーガを行うと、体内のプラーナ(生命エネルギーのようなもの)の流れが良くなる感覚は確かにあるのですが、”気を感じる”ということになると、最も気の感覚が鋭敏だった小学生の頃に比べると、中学生以降、明らかにそれが鈍くなっていて、気を練る感覚を取り戻せずにいました。
ここ数年、特に猫と暮らし始めた6年前から、猫の健康維持や病気の回復に、気功が使えないだろうか?と思う場面が何度かありました。そして、TVで何度も特集されたことがある、動物を次々に眠らせてしまう脅威の気功の達人、神沢瑞至(かんざわただし)先生のお書きになった「気療~”気”の力による健康回復」を手元に置いて読み、同書に書かれた練習法を実践して、手のひらから気を発する感覚を徐々に思い出して行きました。それがここ2年くらいでしょうか。
飼い猫にありがちな病気、皮膚炎とか口内炎、免疫力の低下による風邪、腎臓や膀胱などの泌尿器系の病気に対して、人間から気を当てて、健康回復の効果を現せたなら、うちの子も長生きできるかもしれないし、色々なペット動物たちの助けにもなれるかもしれない。そんな思いがあります。
それで、外猫や近隣住民の飼っている猫の不調に対して、実験的に気療を試す機会があり、飼い主が亡くなって市営アパートに取り残された雌猫の原因不明の脱毛症に対して、できることを一通りやった上で、遊びながら気を当てるということを1ヶ月間ほどやっていました。
その子は長毛種の若い黒猫で、一年前に見た時は特に病気もしておらず、全身フワフワだったのです。その後、いつからなのかは分りませんが、首から下の毛が剥げてしまい、皮膚には湿疹のような赤い点々が見えて、痒そうにうめいては自分の歯で毛を噛んで、毛をむしりとっているような状態でした。膝の裏などはまるで人間のアトピー性皮膚炎のように、痛々しく出血している状態でした。実際、アトピーの可能性もありました。その家に出入りしていた市役所の人や、福祉施設の人たちは、まるで豚みたいだと思ったそうですが、猫に詳しい人はいなかったようで、それが病気なのか何なのか、誰も分らなかったそうです。私は見た瞬間、奇病だと思いました。まるでバリカンで刈ったように、首から下の毛がなくて、顔だけはフサフサして、プードルのような姿になっていたのです。
ダニやノミ、シラミなどの感染も疑いましたが、ダニにしては耳や鼻や目のあたりに一切異常がありません。シラミの場合は、毛の表面に白い粉がふいたように見えるはずなのですが、その子は黒毛なので目立つはずなのにそれが全然ありません。ノミも見当たらず、ここまで全身性の皮膚炎になっていることと結びつきません。毛穴に住みつく毛胞虫の可能性は残っています、ダニにも色々な種類があるので、その可能性も一応考え、二種類の駆虫剤を施し、部屋を清潔にして、清浄な水と質のよい餌を与えました。
その子の健康療養として一定の効果はたぶんあったと思います。遊んであげてストレスを軽減した効果もあったかもしれません。そして毎日二回、各20分位、なので一日40分間、気を当ててあげたことの効果もあったかもしれません。一ヵ月その子のケアのために通って、その後、家で保護することになり、自宅に連れてきたのですが、その頃にはうっすらと新しい毛が生えてきて、毛を引っこ抜く行為も、発疹もほとんど消えていました。その後、どんどん毛がフワフワになって行き、何事もなかったように、モコモコ猫に戻りました。駆虫剤しか施していないので、元々何らかの寄生虫が関係していて、それに駆虫剤が効いたのだとしたら、気功は関係ないと思いますが、脱毛症の原因が寄生虫関係ではなかったとしたら、愛情を注いであげた効果と、気功の効果もあったのかもしれません。
「もしかしたら、気の効果もあったのかもしれない。」少し手ごたえというか、気功を猫の健康に役立てることが、できるかもしれないという思いがわいてきました。実はうちの猫に対しては、時々気を当てているのです。それは主に眠らせるためです。気を当てると、猫たちは毛づくろいをして、あくびをして、そして眠ることが多いです。ただ、猫という動物はしょっちゅう寝ている動物なので、気の効果なのか分り難いところはあります。それなのに何故やっているかといえば、猫が興奮して暴れたり、やたらと食べものを要求して食いしん坊モードになっているときに気を当てて、おとなしくなったり、眠ってくれることがよくあるからです。普通はなかなかそういう事は珍しいのですが、気を当てた場合は、そんなに珍しくありません。結構な割合いで寝てくれます。しかも一旦それで寝た場合、何時間も熟睡しているようなことが多いのです。居合わせた人間に気が触れてしまった場合などは、その人も猫と一緒に眠くなってしまうこともありました。一度、食卓で椅子に座っていた弟の身体に気が当たってしまった時に、弟が大きなあくびをして、「俺まで眠くなってきた、寝るわ」といって寝てしまったことがありました。
でも、私は小学生の頃、今よりはるかに気を出せる体質だったのです。手から気を出して、それをポヨポヨとした、さわれる物体程度の硬さに感じられるまでに、濃密に練り上げることができました。当時はそういうものだと思っていたのですが、成長するに従い、気の感覚が衰えていったのです。あの時の不思議な感覚を思い返すと、左右の手を向かい合わせた状態で、50センチくらいの空間をあけていても、片手で小さな円を描けば、もう片方の手のひらには、グニュグニュと棒状に突っ張った気の先端部があたり、それを呼吸と意識を使って、長く伸ばしたり、短く縮めて圧縮したりすることができました。”あれくらいに気を出せれば、きっと気療的なことができるはず・・・”と思うのです。
それで、先日「元極功法」の記事を書きましたが、この功法を2、3週間やった結果、毎回ではないけれど、上記のレベルの濃密な気を練ることができたのです。
「あ、これこれ!この感覚だ!」今まで、その感覚を回復したくて、適当な気功をピックアップしてやっても、駄目でしたが、全然思い出せなかった微妙なコツのようなものを、ついでに思い出すことが出来、更に小学生の頃にも感じられたことはない、静電気を帯びたように両手や腕同士から気がほとばしるゾワゾワ~、バリバリ~みたいな感覚まで、この功法を実践した後で気を練ると得られたのです。
長い時間がかかるので、面倒ではあるのですが、それでも他のオーソドックスな気功の型をやるよりも、はるかに手のひらから発する気の出力が高まる感じがします。
先日ご紹介した気功に関するTV番組の話に移りますが、あの、血プリン病という難病の宣告を受けて寝たきりの状態だった39歳の女性が、張志祥氏の独特な気の技法を受けて、その場で歩けるようになった映像が私に衝撃を与えました。医者も匙を投げるほどの難病から解放された女性のあの驚きと感激の表情に思わず感動を覚えました。張老師の貫頂の様子を捉えた映像はyoutubeに幾つも無いので、何度も繰り返し観ています。
子供の頃の「気・体験」をずっと引きずっていた私にとって、この功法はその外見的な地味さとは裏腹に、なにかとてつもない鍵、解決の糸口となるかもしれないと感じています。本当は信頼できる先生について習うべきなのですが、日本では教えられる先生もほとんどいませんし、張老師の伝授していたものをそのまま純粋に教授して頂ける先生でなければ意味がないので、書物を頼りにゆっくり腰を据えて修練して行く予定です。
愛読の気功テキスト
小室博史