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最近、お風呂に入りながら両手の間に気を流す練習をしています。
youtubeのある動画で、”気は水中を流れない”と教えている解説者がいたので、実際どうなのだろう?と思ったことがきっかけです。
気功のイメージ法として、”湯船に浸かっているような気持ちで、両手を向かい合わせて”といわれることがあります。私が尊敬している太田光信先生もHPや動画でそのように指導されていたと思います。
実際、湯船に浸かっているときを想像すると、誰でも心身の緊張が緩むと思います。それならば、実際に湯船に浸かった状態で気を練ってみれば、気が良く流れるかもしれない・・・と考えました。
結論から言うと、気はお湯の中を流れます。
あっけなく流れます。
(常温の水や流水の中では試したことがないので分かりません。)
お風呂によって血流が活発になり、身体が火照っていることによる相乗効果もあると思います。
両手の気感についていえば、湯船の中は、空気中の時よりも気を強く感じられることが多いです。いわゆる気の風船を触っているような触感は、お湯の中では感じられませんが、ジリジリと痺れるような、微弱な電流が流れているような感覚が生じます。
ただ、両手が濡れている状態で、按摩法の要領で手と手を摩擦する作業をやってもその効果は得られにくいです。按摩法をやりたい場合は、空気中で按摩法をしてから、そのままゆっくり湯船の中に両手を入れてやればいいと思います。
手を摩擦しなくても、お湯の中でリラックスして両手を向かい合わせてしばらくすれば、気は自然と流れて行きます。肩と腕をだらんとして、両手を静止させて、自然に任せていたら気が流れます。
私は、人が湯船に入っている時の姿勢や状態には利点があるように感じていて、セルフ気療に応用できないかと考えているところです。
気功療法を受けた日は、入浴を控えたほうが良いというのは、神沢瑞至先生のご著書に書いてあります。おそらく、気功で病気に対処する場合は万全を期すべきだから、そのように指導されているのではないかと思います。気功治療を受けなければならない程の不調や病気を抱えている方の場合、当日の入浴は避けたほうが無難なケースが多いのかもしれません。
気功の世界で、入浴中に気を流すということについての是非が議論されたという話をあまり聞かないので、そもそも私のような発想自体が珍しいのかもしれません。
単に「気を流す」ということに焦点を当てた場合、お湯の中で血行が良くなっている状態(気血の巡りが良好な状態)で気を流すということには、一定のメリットがあるかもしれないと私は考えています。
気功の方法を知らなくても、人体の中に気は常時流れていると思いますし、入浴をして身体を温める行為自体、毛細血管を開いて気血を流す行為ともいえます。
人は誰でもお風呂で癒されようとするときに、腕や肩を揉みほぐしたり、さすったりしていると思います。それは、気の流れを促そうとする無意識的な動作なのかもしれません。
また長風呂が苦手で、すぐにお風呂から出たくなってしまう人にとって、セルフ気療という別の目的があれば、ゆっくり湯船に浸かることもできると思います。
体調や病状にもよると思いますが、適切な判断ができれば、お風呂でリンパマッサージをしたり、ツボを押したりすることの延長線上に、湯船でセルフ気功というのがあっても良いのではないかと思うのです。
今は自分の身体で実験をしていて、徐々にその効果も出始めています。この方法については、研究を続けて行きたいと思っています。
小室博史