練功に相応しい時

『張志祥傅 元極学 混沌初開法』205頁「第十章 練功秘要」によると、


”宇宙であれ、人体であれ、一つの変化周期の中で、陰陽の調和のレベルがある規律によって絶えず変っています。天の時を把握して、宇宙と人体の運化規律に基づいて練功すれば、倍の成果をあげられます。”


ということで、練功に良い時節は、一年の中では旧暦の1/1、3/3、9/9 、そして24節気(春夏秋冬に各6節気)。


一ヶ月の間では、旧暦の1日(朔月いわゆる新月)、3日、13日、15日(望月いわゆる満月)。


時間帯では子(深夜0時)、卯(早朝6時)、午(正午)、酉(夕方6時)の刻ということです。


そして、その効能を次のように解説しています。


上述の日と時刻は、みな陰陽がもっとも極化した、正気が上昇するときです。それらのときに練功すると、体内の三元の運行のリズムが大自然の運行のリズムと調和し、効能があげられます。それによって、体の内外を調和させ、多くの天地の気を吸収させ、体内の邪気(病気)を払い除けることができます。体を強壮にして功力を増強することができるばかりでなく、本性を昇華させ、道徳の修養を促進することもできます。” (206頁)


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私が興味深く感じたことは、一ヶ月の中の朔日(新月)、月齢三日目、月齢十三日目、望日(満月)について、天地が交合し、陰陽が調和する時であると説かれている点です。


世界中の宗教儀礼や、修行や瞑想のなかで、月の周期が重んじられていることの潜在的な理由なのかもしれません。


特に私は、魔女の祭祀を行ってきた者として、新月や三日月、満月の日に、祭儀や魔術儀式を行うことの意味を、元極学からも見出せるような気がしています。


スピ系の人たちが、新月や満月の意味を、色々と後付け的な感じで解説しているのを読む機会があります。それもある程度説得力があり、日本人の自然観や宗教観にとって、受け入れられ易いものが多いと感じています。というか受け入れられ易いように、そういう解説を持ってきている感じもあります。


一方で元極学はあくまでも、宇宙の摂理を体系化したものなので、人種も文化も関係なく、時代も流行も関係なく、”そもそも宇宙はそういう風にできているんだ”という感じに聞こえるんです。オカルトやスピリチュアリズムよりも、科学に近い学問だと感じています。


例えば、新月には新しいことを願ったり、何かを始めるのに適切であるとか、満月にはすでに成就した願い事を振り返って感謝しましょう!みたいな言い回しが、スピ系や占星術の界隈でよく語られていますよね。


それはそれで良いと思うんですが、私の体感としては、満月の夜に、普通に、単純に、心願成就の願い事をしても全然問題ないというか、むしろ古代からヒトはそうしてきたんじゃない?、というのが率直な感想です。


だから先の練功に相応しい時節についての記述を読んだ時に、ああ、やっぱりそうなんだーって思ったんです。


要は陰陽が調和しているから、願い事が天に届き易いというか、実現し易くなるということだと思うんです。


こうした陰陽五行の知識も、願い事とか、魔女のおまじないとか、日常生活の場面にも応用できると思うし、同じ宇宙&地球にいるわけだから、できて当たり前なのかなと、思うわけです。



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