にもかかわらず、笑う。


egao-astrolabe


ドイツでは、「ユーモア」の定義として、


「にもかかわらず、笑うこと」


という定義が一番有名だそうです。



ジョークとユーモアって、似てますけど、


ジョークは、時によっては、


相手のことをちょっとけなしたりとか


そういうことで笑いを取る場合もあるけど、


ユーモアって、どこまでもあったかさがあるもの


ということみたいです。


ベクトル的に言えば、


他人をどうこうって笑うんじゃなくて、


自分のダメさをくすっと笑う感じでしょうか。



ふと、今日のブログのタイトルを


「にもかかわらず、笑う」にしようかなと思い。



「にもかかわらず 笑う」で検索してみたところ


面白い記事に出会いました。


「PHP研究所 「にもかかわらず」笑う」という記事で


「小林エリコ」さんていう漫画家さんが書いてる文章なんですが。


エリコさんはなかなかの苦労人らしく、


小さいころから家族不安定な中ですごし、いじめにも遭い。


仕事に就いたものの、20歳で挫折し、精神薬を300錠近く飲んで


自殺を図ったそうです。


一命は取り留めたものの、


搬送された病院に入院することになったそうです。


そこら辺の話を、彼女の言葉から一部、


引用させてもらいます。


社会から隔離されたこの病院にはいろんな苦労を抱えた人たちがいた。幻聴が聞こえる人、妄想を抱いている人、摂食障害の人。病気が良くなったのに、家族が引き取りたがらなくて、家に帰れない人もいた。

ここに入院している人たちはなんらかの理由で社会からはじき出されていた。そして、この病院で初めて、たくさんの精神疾患の人に出会った。普段なら恥ずかしくて隠しておきたいことを、ここの仲間の前ではあけすけに話すことができた。

「多量服薬する時って、疲れない? 百錠くらい飲んだあたりで『めんどくさい!』って思っちゃう」

そう言うと、入院している仲間が「わかるわ~」と、大きな声を出して笑った

辛い経験や苦しい体験を笑いに変えるのは生きる知恵だ。笑い飛ばすことによって、私は最悪の経験を「大したことではない」と思うことができた。


なんかね、凄い例ですけど、


これって、ユーモアなんだろうなと。


「にもかかわらず、笑う」っていうやつですよね。


私は薬を大量に飲んだことはないのですが、


うつで死にたい願望があった時があるので、


ちょっとだけ、この文章に(なんかわかるわ~)と思ったのです。



私の場合、あの頃のことを、


今、引きで見て、ちょっと可笑しいなと思うのは。


うつで、でも、破壊願望もあって、


家(当時は実家)の台所のお皿とか、卵とか、


めちゃめちゃに投げつけて壊してやりたいという衝動に


何度駆られたか分からないのですが、


その度に、片付けや後始末のことを考えてしまって、


(卵割ったら、あちこちベタベタして拭くの大変そうだな・・


お皿を割っても、細かいのが飛び散って後で危ないし・・)


とか思ってしまって、結局一度もやらずじまい(笑)。


この時の感覚が、「100錠飲んでめんどくさいと思う」みたいな


ところと、ちょっとかぶったんですよね。


伝わりますかね~この感じ(笑)。



あと、エリコさんが文章の中で紹介していた、


北海道浦河町の社会福祉法人「べてるの家」っていう、


精神障害者と共に生きる街づくりを実践している団体があるんですが。


そこでは「幻覚&妄想大会」というのがあって


幻覚や妄想によって引き起こされたハプニングを


文章にして、表彰して、みんなで笑い飛ばすということを


やっているそうです。


「べてるの家 妄想大会」で検索すると


いろいろな賞状が出てきます。


職員さんの、愛に溢れている賞状ですよ~^^☆



あと、「にもかかわらず、笑う」っていうのは


形から入っちゃうのも効果的みたいです。


べてるの入居者さんが、「死にたい、死にたい!」って


なってしまって、自分の頭を酷く叩き始めてしまった時に、


周りの仲間(入居者さん)たちが、


「手にタオル巻けば良いんじゃない?」とか


なんだかんだやったあげく、


「くすぐちゃえ!」ってことになって、


くすぐって、ゲラゲラ笑って、笑い倒させて、


「まだ死にたい?」って聞いたら


「死にたい気持ち、どこかにいっちゃった」となったそうで。


そうやって


くすぐるとか、お笑いとかコメディを見るとかで


形から入るのも、けっこうおすすめです^^☆



コメディで思い出すのは、チャップリンです。


(今は著作権の都合で、彼の映像を


目にする事がほぼなくなってしまい、


とても残念なんですが・・)


コメディって、喜劇ですけど、


喜劇と悲劇って、紙一重なんですよ。


ほぼイコールといっても良いくらい。


なんていうタイトルだったか忘れましたが、


主人公(チャップリン)が貧乏すぎて、


食べるものがなくなってしまい、


靴を煮込むんです。


(靴は革靴だから。革なら動物性だから食べられるかも・・


っていう発想ですね。)


で、靴ひもを、くるくるって、


スパゲティみたいにフォークに巻きつけて


食べようとするんですけど(笑)。


その様子が、なんとも切ないやら滑稽やらで。


笑っちゃうんですよね。


でも、本人にしてみたら、ただの悲劇なわけで。


それをなんで笑えるかっていったら、


こっちは第三者で、引きで見てるからなんですよね。



人生、生きてればいろんな日はあります。


ピンチをチャンスにする、なんて、よく言いますけど、


それって違う言い方をすると、


「にもかかわらず、笑う」ってことかも、と思います。



長くなりましたが、今日のまとめ。


「にもかかわらず、笑う」方法。


1.形から入る(お笑い、コメディー、くすぐるとか)


2.笑い飛ばす


3.引きで見る

(天から見たら、こんな小さいことな~っていう。

もしくは、時間が経ったイメージで、

あの時には私もあんなことで悩んでたのか~みたいな。

時間的に、もしくは空間的に引きで見て、

「悲劇を喜劇に転化して見る」という感覚。)


そして、4つめに。


4.小さい良いことをする。


というのもあります。


大きな良い事をしようと思うと疲れちゃうから。


誰かに、ペットでもいい、


ちょっとやさしくしてあげることで、


絆ホルモンの「オキシトシン」が分泌されるそうです。


そこで、ちょっとだけでも「にこっ」とすることで、


それがめぐりめぐって、ホルモンとして自分の体内に


帰ってきて、元気になるイメージですね☆



季節の変わり目、元気が出ないときなど、


ちょっとやってみていただけたらと思います^^☆






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