思い切って言ってみた!~担任の先生へ~

先日、娘(中1)の担任の先生と面談がありました。


今回は二者面談で、先生と私だけ。



最初はとても張り切って、


「中学から生まれ変わるんだ!」くらいの勢いで


元気に通っていた娘でしたが


いつの間にか、


なんだか気合が入らなくなって


だんだん学校に行くのがつらくなってきた


一学期の終わりごろでした。



担任の先生には、毎日お電話頂き、


ご心配をおかけしました。



なんと言っていいのやら・・


でもまあ、思っていることを言うしかないよね、


と思いながら、行きました。



正直に、今までの経緯やら、


私の思いなどもお伝えしました。



不登校についての理解は深まってきているとはいえ、


先生によっては「どう思われるんだろう?」というような


私の思いや考えです。




・できれば学校には行ってほしいけど、

行かなくても元気で学んでくれればいいと思っている



・葛藤の時間が長すぎて、それで消耗してしまって

半日以上何も出来ない時があるので、

いっそのこと、早い時間に行くのを止めるか、

行かない日や、行かない期間を決めたほうがいいのかとも思う



・そもそも、中学校で今やっている勉強って

大人になって何もほとんど役に立たないと思っている


とか。



正直に話しました。



で、ついでに、



私も不登校気味だったこととか、


死のうと思いつめたことがあるとか


そんなこともお話しました。



若い女性の先生なんですけど、凄いなと思ったのは。



何を言っても動じないんですね。


本当に。


無表情とかではないんですけど、


穏やかに聴いてるんですけど。



私なんか、ついリアクションしちゃうほうなんですけど、


先生は、常に同じ調子で穏やかに


「はい」


と答えてくださる感じで。



多分あの調子だと、例えば、


「実は私、背中に龍の刺青をいれてまして」


と言っても、


「実はうち、来週引っ越すんです」


と言っても、


たぶん同じ調子で


「はい」


と言ってくださるんじゃないかな、という。


ここまで動じない方って、珍しいなと思いました。


時々、情緒不安定になる娘には


常に安定して対応して下さることは


心強いことのようです。


そういう方が担任でよかったです。



実は、渡せたら渡したいと思って、


持参したものがありました。



それは、このブログにも載せた、「5月の詩」です。



それは、おそれおおくも、


この担任の先生(国語)の授業参観の様子を見て、


私が書いた作品なのです。



先生には、


「あの、実は私、プチ詩人でして。


授業参観を拝見して、詩を書いたんです。


あの、これ、作品なんで。


先生のことをディスってるとかではないので!


指導要領とかあるのも知ってますんで!


・・ただ。


自分が、高校時代に、本当に生きるのが辛くなった時に、


自分には、宗教と、詩っていう、二つの支えがあって、


それでなんとか生き延びることが出来たんですね。


詩は、銀色夏生さんっていう方の、


「このワガママな僕たちを」っていう詩集を見て、


手書きだし字は汚いし、落書きみたいな本なんですけど、


それを見て、「こんなんでもいいのか」と思って、


書き始めたのが初めでした。


自分が「自分の思いを書くこと」によって命を救われたので、


やっぱり、そういうことを、学生の時に


できたら経験させてあげてほしいんです。


だから、いつか、できれば、「詩を書く」授業を


子供たちにやってあげてください。」



とお願いして、「5月の詩」を渡してきました。



ここでいろいろと教育のことについて述べていても、


自分ひとりで考えてるよりは遥かにましですけど、


やっぱり、現場の先生に伝えるのが一番だと思うんですよね。


年に数回しかないことだし、


下手したら、この先生とこういう話が出来るのは


一生に一回しかないかもしれないし。


そう思って、思い切って、


いろいろなことをお話したり、


書いたものをお渡ししたりしてきました。



自分ひとりの力は小さくても、


もしそれを受け取ってくださった方が、


それを少しでも大事に思ってくださって、


それを少しでも生かそうと思って下さったら、


そこからまた、生まれてくるものもあるかもしれないし。



なにもやらなかったら、変な人にも思われないけど、


逆に、何も起こらないわけだし。



自分の生き方としては、やはり、


迷った時には「挑む」方を取っていきたいし。



ドキドキしたけど、やってみようと思ったことができて、


良かったなあと思っています。



繰り返しになりますが、先生にお渡しした「五月の詩」、


下に貼り付けておきます。




~詩の力~


授業参観は詩の授業だった


倒置法とか擬人法とか

詩の鑑賞文の書き方とか


もはやそんなものはどうでもいいのだ


君の胸の中にある

葛藤を

衝動を

情熱を

ただひたすらに文字にするのだ


君のその思いを表わす言葉は

この分厚い国語辞典の中にあるか

その中の単語で表しきれない時には

自分だけの言葉を作るのだ

その時が擬人法や倒置法の出番だ


たくさんのことにぶつかれ

たくさんの問いを持て

たくさんの物語を読め

たくさんの歌を歌い

たくさんの歌詞を味わえ

その中から

君の 君だけの詩が立ち上がる


詩は情熱だ

メッセージだ

この世界にのこす遺言だ


鑑賞文なんていう

悠長なものを書いている隙はない


人から人の胸へと 響き 届くもの

胸から胸へ共鳴する鼓動

行間からテレパシーで伝わる想い


それが詩の力だ






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