お金のかからない政治を、逆算する。



お金のかからない政治



近ごろ、総裁選の話題が盛り上がってまいりました。


誰がなるんでしょうかね~。


陰に隠れてはいますが、


立憲の代表選も、どうなるんですかね~。



金権政治、ということで、


この度も、大変に騒がれた自民党ですが。



「政治には金がかかるんだ」って、言いますよね。


どうしてそんなにお金がかかるの?


一体、何にお金がかかるの?


これは、一般市民の素朴な疑問だと思います。



どうして、何に、そんなにお金がかかるのか。



ここをはっきりさせることで、


そこから逆算していくと、


「お金のかからない政治」が可能になります。



しばらく政治家事務所に勤めて、


政治を内側から見ていた経験のある者として。



結論は


「お金のかからない政治は、一般人が作る」


これです。


もう少し絞って言うと


「お金のかからない政治は、教育が作る」。



この教育、というのは


学校での、子供への教育はもちろんですが、


大人の学びも含みます。


教育っていうと、誰かから教え込まれるイメージがあるから


学び・理解・関心と言い替えた方がいいかな、大人の場合は。



まず。


政治、政治家の活動っていうと、


形としては、事務所がありますね。


そして、秘書がいますね。



政治家の活動って主に2つあって。



一つは、「政治活動」。


まあ、本来の仕事ですよね。


いろいろな問題について、聞き取りをしたり、研究をしたり、


それについて、「これ、おかしくないですか?」とか


行政に(国会議員なら政府などに、市議会議員なら市長や市役所に)


質問をします。


それで、政治を良い方向にもっていく、っていう。



・・でもですね。


これ、本来の仕事ですけど、一生懸命やっても


ほとんど票にはならんのですよ。


なぜって、誰も見てないから。


ほとんどの人が、興味を持って見ないから。



だから、本来の仕事をどれだけ頑張っても、


次の選挙で当選できるかどうか、とは無関係。



じゃあ、何をやったら


次回の選挙で当選できるのか?


そのための活動が選挙活動。



本来の正式な「選挙活動」は


それが国会か、県議会か、市町村議会かによって違いますが、


選挙前のわずかな期間に限られています。


ほら、選挙前に、選挙カーが走ってくるじゃないですか。


選挙カーが走っていい期間です。


正式には、「選挙活動」をしても良い期間って


その期間だけ、ということになってます。



ここで一度、私的な言葉の定義をしておきますと。


「選挙活動」っていうのは、「票を入れてもらうための活動」


ということになります。



実際には、「政治活動」と「選挙活動」を


はっきり二分することはできません。



例えば、陳情(一般の人の困りごとや要望)などを聞くのも


そのことで政治が良くなっていくなら


「政治活動」と言えますし、


その人個人に信頼してもらって、


その人や回りの人の票を集めたいという気持ちがあれば


それは「選挙活動」と言えます。



だから、街頭演説も、チラシまきも、陳情を聞いたりも、


全てグレーな活動ですよね。


でも実際には、やっている本人としては、


「選挙活動」に近いのではないかな~という


あくまでも、これは私の感覚ですが。



個人的には、これはかなり「政治活動」よりも


「選挙活動」にかなり近いな、と思うものもありまして。


それは、その活動をしたからとて、


何か政治が良くなるわけでもなければ、


一般の人に何かを啓蒙するわけでもない、という。



その主な活動としては、街頭へのポスター貼り。


そして、祭りめぐり。


祭りめぐりっていうのは、各地域の、神社とかの祭りや


市民祭り、盆踊りなどをめぐって、


みなさんに挨拶をして歩く、っていうやつですね。



いや、祭りでもね、たまに陳情みたいなこともあって


ちょっと話し込んだりしてることもありますよ。


でも、そんなの珍しいことで。


ちょっと会って、3分、5分、世間話して、


いい感じのアピールをして、


別にそれで、何も政治って良くならないじゃないですか。


だから「祭りとかイベントめぐり」は、


ほぼ「選挙活動」と、私は見ています。



でもねー、アホみたいですけど、


意外と、効くらしいんですよ、この作戦。


電話かけとかしてると聞きますもん。


「この前、この地域の祭りで見かけました!投票しますね!」


とか。


ありがたいなと思いつつ、いいのかそれで?とも思いますよ^^;



ポスターも、選挙区に1000枚貼ったら落ちない、


なんていうジンクスも聞いたことあります。


まあ、それで貼りまくって落ちた人も見たことはありますが・・。


なんでポスターを沢山貼ると当選するのか。


みんなが、「なんか、見たことある」って言う理由で


投票するからだそうです。


でも、これも、たぶんそうなのかなと思う節が。


やはり電話かけなどしてると、


「あ、あの角にポスター貼ってるよね、見た!」みたいな


良い感じの反応があるんですよね・・^^;



そういう風だから、なんですよ。


その人が、政治家として、どういう仕事をしているのか、


どういう理想を持って、


どういう世の中にしたいと思っているのか


どういう質問をして、何を変えることができたのか、


そこを、ほとんどの人は見ない。



そして、「祭りで見た」「ポスターを見た」


そういう理由で投票するから、


政治家は、時間を作っては「祭りを巡ろう」


「ポスターを貼ろう」っていう活動をする。




ポスターを貼るには、


そこの家の人の了解を得なくてはなりません。


しらみつぶしに、戸別訪問で訪ねては、


「ポスターを貼らせてもらえませんか」とお願いする。


そのための人員を、何人も雇わなくてはなりません。


人件費もかかります。


ポスターも、直射日光や風雨に耐えられる素材ですから


安くはありません。一枚数百円かな。


台風が来れば破れて、それもメンテナンスに行かなくてはならない。


そこにも、場所によっては半日分くらいの人件費が。


そんなアホみたいなことに、


ひとつも世の中が良くならないようなことに、


今日もたくさんのお金がつぎ込まれています。



これ、逆算して。


ゴールから考えたら、めっちゃ簡単な話なんです。



選挙前に、配られるチラシを見て、よく読んで、


内容をちゃんと把握して、


それで一人ひとりが投票できたら


ほとんどすべて解決なんです。



アメリカの選挙とかでも、


膨大にお金がかかるのはテレビのCMとかにかかるようですよ。



トランプと、もう降りたけどバイデンのテレビCM、


ちょっとだけ見ましたけど。


ほんとに「イメージ」だけ、ですからね。


どんなことやったとか、ないですからね。


でも、そこで膨大な票が動くから、


結局、大金をつぎ込んでTVのCMを作って


流してもらうんですよね。



チラシ読んで、考えて、投票する。



これだけで、本当に政治って変わるのに。



またそんなこと言って・・どうせ・・


と思って、投票に行かないあなた。


その「棄権」という行動も、


ちゃんと政治的には計算に入っていて、


「どうせみんな投票にろくに行かないから」という


前提で、政治は動いています。



どうせみんな


チラシも読めないんだし


見たことあるとか会ったことあるとか


雰囲気で投票しちゃうんだし


なんなら


ほとんど投票も行かないんだし


だったら


好きにさせてもらうわ



っていうことで


今の金権政治みたいなことになってるんで



完全に市民はばかにされきってるんで



どうぞ次回の何らかの選挙には


「チラシを読んで投票する」という


6年生でも出来るあたりまえのことをやって


政治家を「ぎゃふん」と言わせてやってください。





コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):