これ、虐待じゃないってば! (障がい児の子育て)

我が家には、高校一年生の次男がおります。


前にも書きましたが、知的障がい&自閉傾向を持っています。


今は本当に落ち着きましたが、小さい頃は本当に大変でした。



いろいろ大変でしたけど、特に大変さを感じたのは


「多動」ですね。


当事者の方にはこの単語で分かるのですが、


一般の方にはなじみがないと思うので、


もう少し分かり易い表現をしますと、


「スーパー落ち着きがない」とか


「超絶落ち着きがない」という感じでしょうか^^;


よく、その次男の状態を表すのに、私が使っていた表現が、


「夏に、蝿とかアブとか部屋に入ってきちゃったときに


何とか出ようと思って、物凄い勢いで、


部屋の壁といわず天井といわず、ぶつかりまくって


ブンブン飛ぶ、ああいう感じ。」と言ってました(笑)。


もう十数年前のことなので、


ものすごくリアルな感じでは思いだせないのですが、


まあ、簡単に言えば、四六時中バタバタ動いていて、


止まらないわけなんです。


あと、その大変さを伝えるのに、話していた例として、


買い物に行くのに、家の玄関からでて、家の玄関を入るまで


手をつないだまま、1秒も手を離せない。


ということでした。


あ、正確に言えば、「手をつなぐ」ような子ではなかったので、


手首を掴んで「捕獲」してた感じでした。


お金を払うときですら、一瞬も手が離せないので、


千円札をポケットに入れておいて、片手で払い、


そこにおつりをもらう、っていう感じでした。



そんな次男の下に、長女が授かりまして。


まだおなかの中にいた頃のこと。


うっかり次男を抱っこするとけられるんですよ、おなかを。


危ないこと限りなし、なので、ちょっとした移動の時には


次男を逆さづりにしてました。


3歳くらいだったかな?


家とかでは、足首を持って、逆さに吊って、


移動させてました。


あと、忘れられないのが。


近くに大型スーパーがあって、その入り口に、


エスカレーター(たしか下り)があったんです。


次男は、エスカレーターの降り口にしゃがみこんで、


下からのぞきこむような格好で、


エスカレーターを見上げるのが大好きで(笑)。


悪気はないとは言え、社会的迷惑極まりない悪趣味(笑)。


そんなことをさせておくわけにもいかないので、


かといって外で逆さ吊りにするのもなんなので、


そこでは足首を持って引きずってました。


買い物カートの、子供の座るところに座らせるまで。


エスカレーターから買い物カートまで、


数メートルなのに、長い長い!


(知り合いに見られませんように!)とか


いつも祈るような思いでした。


今も、そういう子育てをしているママさん、


たくさんいるんですよね。


もしかしたら、当事者の方、もしくは


周りにそんな人がいる方、いらっしゃるかなと。



障がい児に限らず、例えば、年子とか双子とか


そういう大変な子育てもありますよね。


たまに見かけますが、ハーネスみたいなのをつけて


小さい子をお散歩しているママ。


ありだよ、と思います。


特にママが妊婦さんだったりすると、


とっさの動きが取れないですしね。


かといって、世のママたちが、


みーんな子供にハーネスをつけて


お散歩している図もなかなか気持ち悪いですが(笑)。


まあ、要はさじ加減と程度問題という事で。



そんなわけで、話をまとめますと。


周りの人がどう言おうと、どう思われようと、


大変な子育ての中では、


その中で何とか安全を確保するためには、


「こうやってやるしかないのだ!」っていう瞬間があります。


その気持ち、その真実は、自分自身が分かっているから。


そして、わかる人にはわかるから。


だから、情けないとか哀しいとか思わないで、


堂々と子育てして下さいね。



ちなみに、現在、うちの次男は


兄弟の中でも、一番手のかからない子に育っております。


あの頃には想像もできないことでした。


ADHDの多動は、年齢と共におさまっていきます。


少し先のことを知っていると、安心することもありますよね。


また時々、そんな情報もお知らせしていければと思っています☆




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