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数日前の、ブログ記事、
「アストロラーベの理念」、の中で紹介した、
「チームの力 西條剛央 ちくま新書」の中に、
こんな言葉があったんですね。
「何が良いか」を問う前に、
必ず「何をしたいのか」を明らかにしなければならない。
これって、凄くシンプルなんですけど、
いろんなことに当てはまるなと思って。
例えば、時々こういう話を聞くのですが、
「結婚したいんですけど、なかなかできないんです」
というパターン。
これ、「何をしたいのか」→「結婚したい」と言ってますが、
本当にストレートにそうだとは限らないみたいで。
例えば、「親が結婚しろと言っているから、しなくてはと思っている。
だから、結婚したい、と言っている。でも、ほんとのほんとは、
別にそんなに結婚したいとは思っていない。
っていうか、むしろ、親が不仲だったので、できれば結婚したくないと思っている」
とか、あるわけですよ。
そうすると、本音は、「何をしたいのか」→「できれば結婚したくない」
ですからね。
だけど、もう少し掘っていくと、
「じゃあ、一生結婚したくないということでいいのかな?」
「いや、気が合う人とならしたいです。ほんとは一生一人はさびしいです」とか。
出てくるわけですよ。
そうすると、この人の場合は、「結婚したい」の手前に、
「気が合う人を見つけたい」というのがあるわけですね。
「何をしたいのか」の、答えとして、一番自分に近いところに。
まあ、種明かしをしちゃうと、「この人」って、過去の自分なんですけどね(笑)。
本当は、何をしたいのか。
わかっているようで、見栄とか、気遣いとか、経済的なこととか、
いろんなものにまみれて、見えなくなりがち。
何かに迷った時、ちょっとよく分からなくなった時など、
立ち止まってゆっくり考えてみると、見えてくるものもあるかと思います。