桜の散り際に、思うこと。


私は、桜が大好きです。


たぶん現代人としては珍しく、手紙とかも好きなんですが

(今は、だいたいメールになってしまって、たまにしか書かないのですが)

便箋を買う時に、桜の柄とかあるとワクワクします☆


私に限らず、日本人って、桜、好きですよね。


一年間のうち、1~2週間しか咲かないのに、

なんであんなにたくさんの桜が植わっているのかなと思います。


日本人にとって、なにか、特別な花なんでしょうね。



桜の散り際に、その潔さと、儚さを感じつつ、

よく思い出す、一つの文章があります。




山本周五郎 天地静大 より、引用させていただきます。



sakura2



「散り際をいさぎよくせよ、さくら花の如く咲き、さくら花のようにいさぎよく散れ


------いやな考えかただな。


この国の歴史には、桜のように華やかに咲き、たちまち散り去った英雄が多い、


一般にも哀詩に謳われるような英雄や豪傑を好むふうが強い、


どうしてだろう、この気候風土のためだろうか、


それとも日本人という民族の血のためだろうか。


こんなふうであってはならない、もっと人間らしく、生きることを大事にし、


栄華や名声とはかかわりなく、三十年、五十年をかけて


こつこつと金石を彫るような、じみな努力をするようにならないものか、


散り際をきれいに、などという考えを踵にくっつけている限り、


決して仕事らしい仕事はできないんだがな。」




桜の花言葉は、「精神の美」。


それを大切にしつつ、散り際には毎年、この言葉を思い出し、


こつこつと良い仕事を続けていきたいと思っています。




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