カクテルパーティー効果。

なんだかとっても楽しそうなタイトルですが☆


こうやったらモテるよ~☆みたいな、


なんか、そういう話なのかな☆


というタイトルですが。


すみません、結構地味な、でも知っとくといいお話です。



昨日の、自閉症児の五感の感覚の続きの話です。


「カクテルパーティー効果」というのは、


カクテルパーティーみたいな賑やかな中でも、


目の前にいる1人の人の話が聞きたい、と思ったら、


それに集中して、その声を大きく聞き取れる、


という人間の機能です。


よくできてますよね~。人間の身体って!


よく補聴器をつけている方が、


「色んな音が全部(聞きたい音以外も)、


大きい音で聴こえてしまって、うるさくて困る」


みたいなことをおっしゃったりしますが、


自閉症の方も同じようなところがあります。


聞きたい音に絞り込んで聞く、


「カクテルパーティー効果」の機能が少し弱いんですね。



いわゆる、「障がい児」という話ではない部分で、


まさかというところで、それが関係していることもあります。


うちの娘の場合です。


去年は、かなり学校に行くのを嫌がりました。


どうして?と聞くと「クラスがうるさいから」。


けど、みんな他の子は普通に通ってるわけじゃないですか。


だいたい5年生なんて、大方うるさいものじゃないですか(笑)。


っていうか、うちだって結構うるさい家なんですよ。


親も兄弟もおしゃべりだし、テレビやパソコンはいつもついてるし、


娘も友達を沢山連れてくるし、


なんだかんだって常時、静かなことは少ない。


それなのに、何で今更「耐えられないほどうるさい」って・・?


どういうこと・・?


そんな事を考えていたら、


ふと、思い当たる節がありました。


そんな娘が、家でも「うるさい!静かにして!」という瞬間がある。


それは(珍しく)、宿題をしている時です。


集中している時に、何か他の音があると嫌だ。


他の音があると、非常に集中しにくい。


たしかに、そういう傾向がありました。


それで娘に、


「どういう時にうるさいと思うの?」と聞くと、


「授業中。先生の声が聞きたいのに聴こえない!」という。


ああ、やっぱり。


「カクテルパーティー効果」に、からむやつだ、と。


気づくのがかなり遅かったので、


もう間に合わなかったのですが、


この対策としては、


先生の話が聴き取りやすいように、


(他の子の声が聞こえにくいように)


一番前の席にしてもらう、という手はあったなと思いました。


もう少し早く気付いていれば、それを言えたかも。


でも、これから、もし同じような訴えがあったときには、


今度は生かしてあげられると思います。


これを、全く子供の話を聞かず、様子も観察できないでいると、


「学校なんかうるさいに決まってるでしょ!


行けないのはあんたに根性が無いからでしょ!」とか


もしくは反対側で、学校に対して


「クラスがうるさくて行けないんで、もっと静かにさせてください」


とか言ってしまうかも。


(他の子はそこまでうるさく感じていない可能性も高い・・)


子供を良く観察して、話を丁寧に聞くと、


「あ、そこか?」っていうポイントに気がつくことがあります。



聞こえの問題でいうと、


友達の娘さんがやはり「うるさい」という理由で


学校に行けなくなり、状況を聞いたら、


「先生の、黒板にチョークで書く音と、


机やいすが床とこすれる音がとにかく嫌だ」という話で。


「耳栓していいですか?って先生に聞いてみたら?」


というアドバイスをしました。



今、学校も、自閉傾向の子や不登校の子も含め、


多様な子供たち、それぞれに対して


「合理的配慮」をするようにという通達が出ているので、


かなり柔軟に配慮してくれます。


万が一、そうでない場合は、


「そういう通達がありますよね」と言ってもいいと思います。


ちなみに教育関係は、まだまだ古い頭の組織だそうなので、


いざという時には、可能であれば、「お父さん(男性)」に


登場してもらうと、話がつきやすいそうですよ!


豆知識でした☆


また、こんな話も、シリーズ的に出していきますので、


何らかのお役に立てれは幸いです☆




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2023年07月16日

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