ギフテッドの哀しみ。(前編)

しばらく、発達障がい周辺の記事を書いていなかったので、久しぶりに。



これは、私の周囲であった実話ですが、


プライバシーに触れないように、


設定を変えてお話します。



今回、タイトルに「ギフテッド」という言葉を使っていますが、


記事を書くために、改めて確認したところ、


ギフテッドには二つのタイプがあるそうです。


一つは、芦田愛菜ちゃんみたいに、頭も良いし、才能もあるし、


みたいな、「天は二物を与えず」って嘘じゃん!みたいな。


天は二物も三物も与えてるでしょ!」っていうタイプ。


もうひとつは、ものすごく欠けている部分と、


ものすごくデキる部分が同居しているタイプ。


発達障害系ですね。


今回は、この後者の「発達障害系」ギフテッドの話です。





私の遠縁の親戚に、


次男より1つ上のYちゃんという女の子がいます。


具体的にはお伝えしませんが、


曽祖父母の法事で、会うか会わないか、


という程度の遠さです。


だから、たまたま会えたときに話をしたり、


また、親戚筋からの噂で聞く話で、


詳細が分からない部分があるのですが。



ともかく。


Yちゃんは、中学校では支援学級に通っていたそうです。


支援学級には、知的学級と情緒学級というのがあります。


うちの次男は知的学級ですが、


Yちゃんは情緒学級だったそうです。


知的障がいというのは、一般的にもわかりやすいと思います。


情緒の方は、ちょっとわかりにくいかもしれません。


(ちなみに、くっきりと知的と情緒で分けられるわけではなく、

両方持っている場合も多々あります。次男も小学校入学時には

どちらのクラスでもOKですと言われました。)


一般的には、知的発達に遅れはないが、

子どもの特性・困り事に対し、

個別に適した環境で支援や指導を受ける教室のことです。

困りごとの一例としては、対人関係での困難・言葉の遅れ・

感覚過敏・選択性かん黙・不登校・多動などが挙げられます。


と説明されています。


もう少し具体的に言えば、


「大勢の子がいる教室だと、

凄く圧迫感を感じてつらい」とか


「やる気の波がすごくて100か0」


みたいな感じですかね。


その他、いろいろなパターンがあると思います。


Yちゃんは、とても過敏な子で、


大きな音とか、友達にちょっと肩を叩かれたりなどの


接触にも、疲れてしまうようなタイプの子でした。


それで、知的には問題は無かったのですが、


情緒学級にいくことになったそうです。




そんなYちゃんには特技がありました。


Yちゃんは、「スケバン刑事」の大ファンでした。


どうしてそんな若い子が?と思われるでしょうが、


Yちゃんのお母さんがスケバン刑事が大好きで、


Yちゃんの小さい時からビデオなどを見ていたので、


Yちゃんも大好きになったようでした。


それで、Yちゃんの特技というのは・・


なんでしょうか・・?


40代以上の人は分かる方もいるかもしれませんが・・


そうです。


スケバン刑事といえば・・!



「ヨーヨー」です!


スケバン刑事のヨーヨー



スケバン刑事のまねから始まり、


毎日毎日ヨーヨーにさわっていたので、


どんどん上手になったようです。


難しい技も色々覚えて、


競技用のヨーヨーなんかも持っていました。


ちょっとですが、テレビに出たこともありました。


お母さんも、彼女の才能に期待して、


「この特技を生かしてこの子が食べられるようになれば・・」


と思ったりもしていたようでした。


お母さん自らが、動画などからいろいろ情報を得て、


娘に教えているのだと聞きました。


(自分ができることと、教えられるのは、別の才能みたいです・・)



そうして、お母さんと二人三脚で


Yちゃんはヨーヨーの腕を上げていきました。



そこまではよかったのですが・・・


長くなるので、この続きは次回にします。



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