ことばのちから

私は、最近、お薬を飲む時や、目薬をさすときに、「治る!」と唱えるようにしています。

ダニエル・キイス著「クローディアの告白」には、呪術の効力を強く信じている精神分裂病の女性、クローディアが、自分の肌に出来たイボを、十字型に切り込みを入れた玉ねぎで、たちまち治癒してしまった話が出てきます。


私にはそこまでの治癒体験はありませんが、じんましんになったときに、「いいか、おまえらぁ、よぉーく聴けよ?」「あのなあ・・・、絶対になあ・・・ヒスタミンとか・・・分泌するなよぉ~!」という自己催眠をかけてみたところ、すぐにじんましんが消えていきました。小学生の頃、催眠療法のカセットテープを図書館から借りてきて練習しておいたのは正解だったと思いました。


催眠術で「あなたの腕にアイロンをつけますよー」と語りかけると、被験者の腕に火傷が生じることがあるそうです。それくらい、人間の肉体は、外部から言われたことや、自身が思い込んでいることから影響を受けるのでしょう。


牛乳を飲むと背が伸びるという信仰がありますが、医学的な根拠や統計的な論拠は全然無いそうです。つまり、迷信、俗説に過ぎないんです。それでも、子供の頃、やたらと牛乳をがぶがぶ飲んで、個人的にはスクスクと背が伸びているように見える子たちが、周りにいたような気がします。そういうのも、もしかしたら、”牛乳を飲めば背がドンドン伸びる””牛乳とはそういう飲み物なんだ”という情報を、完全に信じていて、完全に鵜呑みにしていることによる、プラセーボ効果なのかもしれません。


呪術と催眠術の共通点は、その技を信頼しきった状態で、心の奥底に明確なメッセージを注ぎ込むことです。私は、言葉を呪術的に活用する訓練は、日々の生活の中でも出来ると思っています。だから、薬を飲む時は、「治る!」と念じています。美容のサプリを飲む時には、「若返る!」、「綺麗になる!」と唱えると良いと思います。

男性用サプリだったら、「勃ーっつ!」とか(笑)


kusuri


小室博史



ブログ画像
前の記事
2023年10月15日
ブログ画像
次の記事
2023年10月16日

コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):