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先日、ある学生さんの相談を受けました。
女の子です。
彼女は、学校に行きたくないとのこと。
話を聞いていると、
「学校に行く、楽しみがない」と言いました。
よく聞いてみると、部活は楽しいとのことだったんですが、
その日は、部活がない日だったんですね。
部活以外に楽しみにできることがないから、
部活のない日は、何を楽しみに学校に行ったらいいか、
わからないようでした。
授業は? 給食は? 休み時間は?
などと細かく聞いていくと、彼女は、
「休み時間は、私、「ぼっち」なんですよ」と。
「ぼっち」っていうのは、「ひとりぼっち」ってことですね。
さて、これを読んでる子育て中のお母さん。
もしくは、カウンセラーさん。
次は、どう出ますか?
うっかりやりがちかなと思うのは、
(そうか~、ひとりぼっちなのか・・。
それで、寂しくて、学校に行くのがつまらないんだな・・。
よし、休み時間が楽しく過ごせるように、
なんとかお友達を作れるように、持っていってみようか。)
という導き方。
結構、ありがちなパターンかなと思います。
でも、実際には、外から見て「ぼっち」じゃなくても、
楽しそうに友達と休み時間にワイワイ盛り上がっていても、
心中は穏やかではない、という例も知っているので、
そして、「ぼっち」に見えても、実はその子なりに
かなり充実して過ごしている例もあるので、
私は、彼女に聞きました。
「ぼっちは、いやなの?」って。
すると、
「別に嫌じゃないです。
学校は勉強しに行くところだと思っているから」
その後も、いろいろと話を聴いていると、
問題は、「授業が楽しいと思えない」ということのように
感じました。
まあ、授業って、本人が知りたいこと、学びたいことでは
なかったりするから、仕方ない部分もあるんですけどね・・。
でも、「技術」で、釘とかなづちで作業!とか楽しいようなので、
彼女なりに、何か別の教科の中にも、
そういう楽しみを見つけられたら良いのかなと感じました。
もしくは、授業じゃなくても、友達とのお喋りじゃなくても、
それ以外の、何か、楽しみ。
ちなみに私は、小学校の時のやすらぎの場は、
用務員さんとのおしゃべり。
高校のときは、倫理の先生とのおしゃべり、
警備員室、もしくは保健室。
そういうのでも、良いとおもうんですよね。
人間観察でも良いでしょうし、
先生とのおしゃべりでも良いでしょうし。
博史先生なんかは、学生時代は、
休み時間はひたすら本を読み倒していたそうですよ。
教育の話は深くて、話し始めるときりも果てもないのですが、
とりあえず、今日の話を一言でまとめちゃうと、
「ぼっち」が悪い(悲しい)こととも限らないんじゃない?
ってことと、
そういう思い込みで、そっち側へ導くような話し方をしないように
ちゃんと本人の、そのままの気持ちを確認することが大事
ってことでした。
何か、活用して頂ければ嬉しいです^^☆