カウンセリング入門③ ~相槌のバリエーション~



相槌カウンセリング占い



カウンセリングの技術として、


最初の方に出てくる手法の中のひとつに、


「相槌(あいづち)」があります。



ネットで、これについて調べてみると、


出てきます、出てきます、いろいろと。




「はい」「はいはい」「うん」「うーん」「ふーん」


「ああ」「ええ」「そう」「そうそう」


「はぁ」「へえー」「ふーん」「おおっ!」


「ほお」「なるほど」「たしかに」「それで」


「さすが」「すごい」・・などなど。



もっと親しい間柄の時には、


「マジか!?」「ほんとに!?」「えーっ」「ウソー」「ないわー」


なんて言葉も、使ってますよね。



さらに、たとえば同じ「そう」でもいろいろなバリエーションがあります。


「そう」 「そうね」 「そうよね」 「そうだね」 「そうだよね」

「そうですね」 「そうですよね」

「そうか」 「そうなのか」 「そうなんだね」



ちょっと例を挙げないと、わかりにくいかもしれないですね。


例えば、相手がこんなことを言ってきたとしましょう。


「うちの旦那、もう3ヶ月も、ろくに生活費も入れてくれないんですよ。

もう離婚しようかと思って」


これに対しての反応として、


「そう」 と 「そうね」 と 「そうよね」 と。


感じが、違いますよね。


「そう」


の場合は、とりあえず、

何もジャッジしないで聞いている感じになるかと思います。


「そうよね」


の場合は、かなり相手側の意見に乗っていて、

場合によっては、それを進めちゃう感じですね。


「そうね」


は、中間辺りかなと思いますが、

これも、声色とかうなづく調子とかによって濃淡が出るでしょうね。



これらを、ネットで調べていて、驚くような話を見つけました。



あるカウンセラーが


かなり年上のクライアントに対してカウンセリングをする時に、


「ふん」(ちなみに「うん」ではなく)



「なるほど」



「わっかりました!」


だけで応対していたという。



ありえん!!



よくぞそんなんでカウンセラーになれたな?!と思いますが・・。


(今はもっと上達されていることを願います・・)




今回、「相槌(あいづち)」ってことで、


まあ、いろいろ上記に書いてみましたけど。



例に挙げましたが、「そう」だけでもかなりバリエーションがあったように、


他の、「はい」「うん」「ええ」とかも、


いろいろバリエーションがあるわけです。


(ちなみに、場合によってはあえて

「相槌を打たない」という瞬間もあっても良いかと思います)


そして、バリエーションがかなりある相槌にプラスして、


聴いている姿勢や、目線、表情、うなずきの深さ(浅さ)、


みたいなことを含めると、けっこう無限に広がりがあるわけです。



で。


そもそも、なんでこんなに相槌があるかというと。


「これだけ覚えて、こんなに使いこなせますよー」っていう


カウンセラー(聴き手)の技術を見せるためではなく。


(・・そんなことは、あたりまえなんですが。


意外とカウンセラー自身が、相手の話を聴くよりも、


ちゃんと自分、相槌打ててるかな?とか


そっちが気になっちゃう人が多いみたいなんですよね。


「傾聴の学校」の神戸先生が言ってました。)



いかに、相手が気持ちよくしゃべってもらえるか。


それを引き出すことが出来るか。



あくまでも、「相槌」の種類とかが大事なのではなくて。



『聴くこと』に集中すること。


そして、そこから出てくる自然な反応として、


「相槌」があるということです。



でもまぁ、知らないよりは、


ああ、こんなにいろんな種類があって、


いろんなバリエーションがあるんだ!


と、一回知ってもらう。



そして、それを、頭の片すみにわずかに残したまま、


ほとんど忘れてしまって、


聴くときは、話に集中して、


自然に「頭の片すみ」から、それが引き出されてくる。


それで、結果として、相手が気持ちよく話せる。




それが良い「相槌(あいづち)」なんじゃないかと思います。





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