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先日、みーが自分のことを「ばかだ!」と言って泣いていた、という話をしました。
改めて考えてみると、日本語の「ばか」というレッテル?というか、この言葉の指す範囲は、非常に広いものになります。英語とかに訳したら、微妙なニュアンスまで含めると10こくらいになっちゃうのでは?なんて思います。
「ばか」の例をあげてみましょうか。
勉強ができない。
物忘れがひどい。
物覚えが悪い。
ろくに考えずに動いて失敗する。
言わなくてもいいことを言う。
食べ過ぎておなかをこわす。
いろいろなことが自分で決められない。
裸の王様になってるのに気付いてない人。
ババ抜きでジョーカーを引いた時、もろに表情に出る。
落語に出てくるようなおっちょこちょい。
友達のままだったら上手くいってたかもしれないのに、告白して玉砕する。
応援している野球チームの優勝が嬉しすぎて、川へ飛び込む。
私的には、最後の4つあたりは、「おばかさん」とでも言いたいような、かわいさすらあるんですけど(笑)。
そうそう、「おばかさん」にいたっては、もはや「かわいい」の変形ともいえます。
けれどもまあ、どちらかというと良くない意味がほとんどな中で、「ばか」と言われた時には、上にあげたような全てのカテゴリを含んでしまうんですよね。
例えば、ろくに考えずに動く、とか、物忘れがひどい、というようなタイプの子に、「ばか!」「バカ!」と年中言っていたら、「自分はバカなんだな。だから勉強も出来ないんだな」と思うようになりかねません。
これらの「ばか」は、実は色々な分野に分かれています。学習、記憶、理解、空気を読む、衝動性、計画性、洞察力、判断力、などなどです。
ひとつのことについて「ばか!」「バカ!」と言っていると、他の分野のことまで否定されているような気持ちになっても仕方ありません。そして、元々持っていた、結構高めの他の能力も、同時に伸び悩んでしまうこともあるんじゃないかと思います。
だから。
これらを丁寧に分解して、その足りない部分だけを注意してあげるといいです。
「これをしたらどうなるか、考えてから行動しようね」とか。
「忘れてしまうなら、思いだせるように工夫しようね」とか。
勉強でも、「勉強が苦手」って、一言で片付けてしまうのは、あまりにもったいないです。
文系、理系、っていうのも、あれも雑な分け方だと思います。
みーは、算数は苦手ですが、理科はかなり好きです。
そして、理科の中でも地学系かな?ひとつは好きじゃないものがあるとか。
「この教科が嫌い」、それでもまだもったいない。
国語は好きじゃないけど、漢字を覚えるのは結構、得意。
理科は、化学も物理も好きじゃないけど、植物だけは好き。
社会はあんまりいい点は取れないけど、戦国時代の武将のストーリーを語るのが大好き!
いいじゃないですか~、それで!
だいたい、なにもかも平均的に出来るような人材が求められたのは、高度経済成長期の、「金の卵」と呼ばれる人たちの時代のことです。
今は、平均的に何か出来たからとて、そんなものはAIやロボットに簡単に取って代わられてしまいます。
自分の中に、それこそ「ばか」でもなんでもいい、「これ!」というものを持っていたほうが強いのではないかと思います。
そして、逆説的ですけど、「バカとなんとかは紙一重」なんていいますけど、「バカ」と言いたくなるようなタイプの子の方が、もしかしたらですけど、一芸に秀でる可能性が高いかもしれません。よく、ある分野の専門家(行き過ぎてるタイプの人)を、「~馬鹿」なんて言いますしね。
ちなみにうちでは「天才!」を量産してます(笑)!
うちでは私は、割とちょっとしたことで子供に「天才!」とか言います。
子供たちは本気で自分のことを「天才!」とは思ってないですが、それでもちょっと嬉しそうにはします。誰かと比較しての「天才」ではないかもしれないけど、その能力を天から授かっているという意味では、「天才」でも当たっているのかも知れませんね。
まあ、いくらいっても無料ですし(笑)、いい気分になれるものだから、言葉は使いようだなって思います^^☆